『感染のピークはこれから、緊迫するニューヨークの今 ニューヨーク在住の作家が綴る「忍び寄るコロナの脅威」』(4/4JBプレス 譚 璐美)について

4/6希望之声<拜登两个月后表支持川普对中国旅行禁令 被批“判断力很糟糕”= 2か月後になって、バイデンはトランプの中国からの旅行禁止令を支持する 「判断力が劣る」と非難された>4/4(土)のWHの毎日の定例報告で、トランプ大統領は、「バイデン前副大統領の旅行禁止への支持に感謝の意を表明する」と述べた。しかし、トランプの選対マネージャーは「バイデンは判断力が劣る」と批判した。

トランプ大統領は1/31、米国での中共ウイルス(武漢肺炎)の蔓延を抑制するため、中国からの旅客の入国を禁止すると発表した。

トランプ大統領の旅行禁止は、当時世界で最も早い禁止令の1つであった。トランプ大統領はバイデンについて話した。「彼は私がしたことは正しいと認めた。私は中国人が我が国に来るのを早く、非常に早くに禁止した。彼は、私がしたことは正しいと同意した。」

バイデンは民主党の大統領候補になりそうで、現在、民主党の大統領候補の第一人者である。

トランプ大統領はさらに付け加えた。「私はバイデンがこういうのをとても喜んでいる。なぜなら私は外国人恐怖症で人種差別主義者と呼ばれているので、これを行った当時、私は多くの叱責を受けた。」

バイデンの選対副マネージャーであるケイトベディングフィールドは金曜日の声明で、バイデンはトランプ大統領の旅行禁止令を支持したと述べた。

ベディングフィールドはCNNに対し、次のように述べた。「バイデンは、医療専門家が指導し、公衆衛生当局が提唱する旅行禁止措置を、全面的な戦略的枠組みの下で支持している。旅行禁止は科学的に支持されており、それで彼もそれを支持している。」

バイデンは繰り返しトランプを外国人嫌いでヒステリックな人と呼んできた。しかしベディングフィールドは、これらの主張は旅行禁止令を指すものではなく、“ウイルスが中国で現われたとき、トランプはスケープゴートを長い間探し求めていた歴史”を指す」と主張した。

トランプ大統領が旅行禁止令を発表した翌日、バイデンの公式ツイッターアカウントは、「我々は、今まさにコロナウイルス(中共ウイルス)の危機に瀕している。ヒステリー、排外主義者でパニックを引き起こすドナルドトランプではなく、科学に導かれる必要がある。彼は、この世界的な衛生危機に際して、我々の国を導くには最悪の人選である。」

トランプ大統領の選対マネージャーのブラッドパースケールは、「バイデンが2か月待ってやっと旅行禁止令を支持したのは、“リーダーシップの問題ではなく”、単に“判断力がダメだから“」と述べた。

多くの専門家が、以前トランプ大統領の中国への旅行禁止令を批判してきた。

「公衆衛生の観点から、(旅行禁止)の効果は限られている。他の多くの理由から、それら(旅行禁止を指す)は実際には逆効果である」と公衆衛生の専門家、キャサリンワースノップは米国の健康ニュースサイトSTAT News上でそう言った。彼女は、メリーランド大学で世界的な緊急衛生事態事件のときに、国際的協力をした。

別の専門家は、旅行禁止令は政治的または感情的な行動に基づいていると述べた。

しかし、多くの人々は旅行禁止令を賞賛している。

米国保健社会福祉省長官のアレックス・アザールは、2月に記者団に対し、「旅行制限を含む大統領の早い果断な行動により、貴重な時間を確保できた」と語った。

国立アレルギー・感染症研究所の所長であるアンソニーファウチ博士は、先月MSNBCテレビで次のように述べた。「我々が正しく行ったことの1つは、中国から米国への旅行を非常に早く遮断したことである」と。

トランプ大統領は、「禁止を発表したときに多くの批判を受け、中国(中共)でさえ彼を非難した。これは自分が行った最も賢明な決定かもしれない」と述べた。

バイデンは土曜日の記者会見でトランプ大統領を非難し続けた。彼はTwitterに次のように書いた。「ドナルドトランプはコロナウイルス(中共ウイルス)の責任はないが、我々の国がそれを良く準備できなかった責任はある。」

この件についてトランプ大統領が記者団から尋ねられたとき、「これは彼によって書かれたものではない。それは民主党のメンバーによって書かれた。彼は書いていない。彼は今WHのこの疫病報告すら見てないかもしれない。彼が見ていれば、混乱して理解できないだろう」と答えた。

中国人の入国禁止が早かったのは台湾と米国です。やはり、トップの資質の問題でしょう。バイデンでは死者数は数十万人に上ったかもしれません。今だって中共の毒饅頭を喰らったとしか思えないクオモNY州民主党知事が死者数を増やしているではないですか。危険因子を除去するのは、危機管理のイロハのイでしょう。欧米で別な疫病が発生した場合でも、即座に入国禁止措置を採る必要があります。安倍首相は危機管理がなっていません。トランプのように何を言われても1月末には中国人の入国制限をすべきだった。まあ、日本にも中共の毒饅頭を喰らっているのはたくさんいるでしょうけど。折角国民が緊急事態について考える良いチャンスなのに、自粛要請しかできないのでは、有事に国民は対応できないでしょう。憲法上の制約とかエクスキューズしないで、公共の福祉を前面に立て、私権制限もやれるところはやらないと。まあ、いざという時は超法規発動で行くと考えているのかもしれませんが。でもそれは伝家の宝刀なので、できるだけ有事対応できるように、個別法を成立させておいた方が良い。

https://www.soundofhope.org/post/363214

4/5希望之声<网友直击:武汉小区有人放火烧自己的家?(视频)=ネチズン直撃:武漢のコミュニティで誰かが自宅に火をつけた? (ビデオ)>4/5、ネチズンがビデオをTwitterに投稿した:武漢統建光谷天城美雅コミュニテイで、誰かが火をつけたが自宅か?

高層ビルのあるフロアから火が出て、誰かが大声で泣いて、高い所から飛び降りたのではと思われることが動画からわかる。

ネチズンによると、「事件が起きた唐蔡路はコミュニティを封鎖した。疫病流行が非常に深刻であるので」と。 関連情報は公式にはまだ発表されていない。

共産主義統治に絶望するのは分かりますが、自宅に火を付ければ、周りの家に迷惑が掛かります。やはり、自己中の中国人の自殺の仕方では。

https://twitter.com/i/status/1246763865842606080

https://www.soundofhope.org/post/363169

4/6希望之声<网友直击:四川达州市又出现随地倒 路人不敢靠近(视频)=ネチズン直撃:四川省達州市では再度路上で倒れる人が現れる、通行人はあえて近づかない(ビデオ)>4/5、ネチズンの公開したビデオは、四川省達州市の歩道に横たわっている中年男性がいて、中共肺炎患者であることを恐れているため、歩行者はあえて近づかないことを示している。ほとんどの見物人はマスクを着用している。

ネチズンからのコメント:

kung @ yygong2:これが私たちの故郷です。既に何週間も新症例ゼロなのに。電話をするたびに、私は戻って避難するように説得される。

fukuwata otowa @ fukuwata3:このような例が多すぎる。今後突然死を見ても、奇術とは思わないのでは?

樊聚民 @FanJumin:今やこのような路上昏倒は多くの地域で発生しているようで、無症状感染や潜在的な感染症は全国で少なくとも50万人になると推定されている。

wayman @ waymanli:医療関係者が防護用品不足を恐れるのは、簡単に感染する可能性があるから。一般の人はマスクを着用するだけで保護されるが、近くに寄ると危険である。

庚子訃悲聞悲しいニュース@sabisiyouni:このような状況下で、ウイルスがまた復活のブームとなる。拡散の封印が解かれた!何でもない!安心して!みんな回復した!社会経済は順調に発展している〜クソッタレの臭い屁をひる〜>

50万の感染者ではないでしょう。15億の人口(黒子を含む)がいるのですから、数千万単位でいるはずです。でなければ、諸外国であんな数では発生していません。路上で倒れた人は、当然武漢肺炎死扱いはしないでしょう。

https://twitter.com/i/status/1246703100838068225

https://www.soundofhope.org/post/363241

4/5阿波羅新聞網<北京热传二次爆发开始了 中国人说中央这事最恶心 印律协向中共索赔20万亿美元=北京の2番目の疫病爆発が始まる 中国人は、中共中央が最もおぞましいと言う インド法律協会は、中共から賠償20兆ドルを要求する>

北京のWeChatグループは、「サイモシン、免疫グロブリンなどが北京ではもう購入できない」ことを明らかにした。大病院にのみ利用可能であり、武漢肺炎患者を受け入れない通常の病院にはない。なぜなら疫病流行の第二波が始まったので、毎日2500件の確定症例が出ているが、国のどの地域かは言わなかった。

大紀元は、「武漢の事情通は、金銀灘病院が患者でいっぱいであることを明らかにした」と報道した。誰かが病院の親戚に電話をし、相手は言った:「流行は再び発生した。君たちは知らないのか?今度は、政治的要因によって引き起こされた。前に操業再開のために患者がゼロとされ、現在退院した患者が至る所で感染させている」と。

事情通は、「軽度の患者が多く、死亡率は高くないようだが、悪性変異の可能性は否定されていない」と述べた。

事情通はまた、主要都市が症例を発見した場合、コミュニティを隔離せず、密接接触者のみ隔離し、ウイルス性肺炎のみを言って、武漢肺炎については言わず、隔離治療されると述べた。

現在、中国の多くの人々は、小さな輪になっている友人に、発表前に生活必需品と消毒用品をより多く確保し、消毒の強度を高めるべきであることを注意している。

この話を聞けば、中共が何と言おうとも、少なくとも年内一杯は中国人の入国は禁止しておくように、日本政府には要請したい。

https://www.aboluowang.com/2020/0405/1432634.html

4/6阿波羅新聞網<武汉家属骨灰曝惊悚真相:市民领取的是“百家灰”=武漢家族の遺灰についての驚くべき真実:市民が受け取ったのは「百家遺灰」>4/4、ネチズンは武漢の家族が受け取った遺骨は入り混じっていることを明らかにした:女性の遺灰なのに男性のベルトのバックルとともになっていた。母親の遺灰はなんと叔父の遺灰よりも1Kg重かった。歯が悪くなかった死者の遺灰は磁器の歯とともにあった、等々。 市民は彼らが「百家遺灰」を受け取ったことを心配している。どうやって土に入るのか? 今後どうやって祀る?

宗族意識の強い中国人はどう祀るのか石平氏に聞いてみたい。

https://www.aboluowang.com/2020/0406/1432733.html

譚氏の記事では、3/31と4/3本ブログで紹介しましたクオモ知事の姿と大きく違っています。どちらが正しいということではありませんが、小生は政治家は結果責任を負うので、連邦政府による都市封鎖のアドバイスを「連邦政府による州への宣戦布告」とまで言い切って、感染者数と死者数を増やしたクオモを好きにはなれません。連邦政府から供与された4000台の人工呼吸器があるのに、使わずに17000台の人工呼吸器を中国に発注するのはおかしいと感じるからです。

記事

マンハッタンにあるブライアント・バークの日常の風景

(譚 璐美:作家)

4月2日、アメリカの新型肺炎の感染者数がイタリア、中国を抜いて、世界最多の21万6722人、死者5137人に達した。なかでもニューヨーク市(マンハッタン)を含む、ニューヨーク州では感染者が8万4046人、死者1300人以上で、全米の約4割だ。南部ルイジアナ州、フロリダ州、中西部のミシガン州でも感染爆発が起こった。西部カリフォルニア州は刑務所での集団感染を阻止するため、州内の受刑者3500人を釈放する方針を決めた。

マンハッタンのセントラルパークに、マウントサイナイ病院の重篤患者を収容するための仮設テントが張られ、第一次世界大戦以来の野営病院が出現した。陸軍工兵隊と州兵が出動して、大型コンベンションセンターの「ジャビッツ・センター」にも2500床、その他の施設と合わせて4000床が急ピッチで準備されている。医療崩壊の危機に直面して、戦時態勢に入った。いくら言っても聞かない若者たちがたむろする公園には、入り口に鍵がかけられた。

ひと月前、いったい誰がこんな事態を予想しただろう。中国の武漢で発生した新型肺炎は地球の反対側の出来事で、文字通り“対岸の火事”だった。それが中国からアジア全体に感染し、さらに中国と親密なイタリアへ伝わり、瞬く間にヨーロッパ全土へ広まった。中国の国家戦略「一帯一路」のヨーロッパの入り口はイタリアで、海のシルクロードが新型肺炎の感染ルートになったのだ。

5番街がシャッター通りに

そのヨーロッパと最も距離が近いニューヨークは、大西洋に面したアメリカの「東の玄関」だ。JFK国際空港は日に1200回以上も航空機が発着し、「メルティング・ポット(人種のるつぼ)」と呼ばれる人口過密都市マンハッタンに、日々、滝のように旅行者を注ぎこむ。それなのに、アメリカは3月初旬まで水際作戦も実施せず、武漢からチャーター便で帰国させたアメリカ人を西岸のカリフォルニアに隔離して安心してきた。

ニューヨーク市近郊のウエストチェスター郡ニューロッシェル市で、2人の感染者が出たのは3月3日だった。ひとりはマンハッタンへ通勤するビジネスマンで、もうひとりは教会のミサに参加した弁護士だ。感染者はすぐに隔離され、子供が通う小中学校は休校になり、10日になると「封じ込め区域」に指定されて、州兵が出動して食料供給を担った。私が住む人口約1万3000人の小さな町とは距離にして約10キロ。どちらも所属するウエストチェスター郡の感染者数は、4月1日の時点で合計1万683人、死者は64人に達し、ニューヨーク市に次いで多く、感染は今も爆発的に広がっている。

ふりかえれば、3月11日、地元警察から我が家の電話に「自宅待機せよ」という録音メッセージが届いた。いつものことだ。毎年大雪が降ったりハリケーンが来たりすると、決まって地元警察は電話で「明日は休校になる。出勤するな」と、有無を言わせず指示を出し、住民は一応素直に従うが、それほど深刻には捉えていない。商店とレストランの半数は休業したが、行きつけのシーフードレストランは客席数を半減して営業し、ワインも料理も相変わらず美味しかった。

だが13日、トランプ大統領が国家非常事態宣言を出すと、様相は一変した。ニューヨーク州全体に2週間の自宅待機令が発せられ、レストランもバーも一軒残らず休業し、車に乗ったまま簡易検査を受けられる検査場ができた。住民が生きるために必要な最低限の施設――スーパーマーケット、病院、郵便局、ガソリンスタンド、ファストフード店のデリバリーだけ――が営業を許可された。ウーバー・イーツとeコマースのウェブ注文販売は逆に盛況を極めた。

それでも1週間すると、自宅に閉じこもって人々がもぞもぞと這い出してきて、散歩したりジョギングしたり、公園でスポーツをする人数が増えた。ゴルフ場は予約でいっぱいになった。

この頃から、「Social distance(社会的な距離)」という言葉がよく使われ出した。他の人と6フィート(約1.8メートル)離れて行動しなさいという意味の新語である。だが、お隣さん同士でホームパーティーを開いていた住人がいて、警察に連行されて厳しくお灸を据えられた。テレビニュースを見ると、マンハッタンの5番街も巨大なシャッター通りになり、人影が途絶えた。

奮闘するクオモ知事

3月28日、感染者が爆発的に急増するなか、連邦政府はニューヨーク州,ニュージャージー州,コネチカット州に対して、国内移動の自粛を要請した。

そんな中、ニューヨーク州の最高責任者・クオモ州知事の奮闘ぶりが評判になり、大統領候補にという呼び声が高くなった。クオモ州知事の記者会見の様子は連日テレビ中継されたが、29日の発言は水際立っていた。

「中国では12週間、韓国は8週間、イタリアも8週間、自宅待機が実施さています。私たちはまだ8日ですよ。これからもっと長い時間が必要です。皆さんは可能な限り自宅にいて、不要不急な公共交通機関の使用を控えてください。我が家には○○と○○がいます。娘とペットの犬ですがね。私は久しぶりに一緒に遊びましたよ。日頃忙しい皆さんも家族と一緒に過ごす時間ができたではありませんか。私の母も同居していますが、母ともゆっくり話ができました」

31日の記者会見は、思わず聞き入り、感動的ですらあった。

「今は戦争中です。私たちは新型肺炎と戦っているのです。今日は2つのことをお願いしたい。ひとつは自宅待機です。どうか必ず自宅にいて、あなたと家族の身の安全を守ってください。もうひとつは、戦争の最前線で戦っている医療従事者の戦士を支援すること。彼らは疲弊しています。他州の医療従事者はどうかニューヨークに来て手伝ってください。礼はします。経験という礼は、他州にとっても役立つものです。新型肺炎はマンハッタンだけのものではありません。全米の戦いなのです。今日、病院は大小問わず、すべて同一の医療システムでコントロールできるよう調整しました。新型肺炎は老若男女を問わず、人種を問わず、だれでもかかります。ウイルスは人種差別をしないのです。政治は関係ありません、官庁の部門も関係ありません。今は真実を言うときです。感染のピークは今後15日から21日で到来するでしょう。来るべきピークに備えて、嵐が押し寄せる前に、今から準備しておくのです」

そして最後にこう言い切った。

「This Virus has been ahead over us from day one」(このウイルスは最初の日から私たちの先を行っている)」――

人間はウイルス感染が始まった日から、ウイルスに後れを取っている。それはそうだろう。よく考えれば当然のことだが、それほど感染拡大のピークに備えることが重要なのだと、印象的なフレーズで伝えたのだ。新型コロナ感染のピーク時には、全米で死者が10万人から20万人に達すると予測されている。

そして今日、4月2日のテレビ会見で、クオモ州知事は、複数のシンクタンクの予測として、感染のピークは4月末に訪れ、ニューヨーク州だけで死者は1万6000人に達するという予測モデルを公開した。

感染防止用のビニールでくるまれた遺体で溢れそうなニューヨークのブルックリンにある葬儀場の光景。オーナーの男性によれば、ここでは同時に40~60体の遺体を扱えるのだが、4月2日の朝には185体を扱ったという(写真:AP/アフロ)

クオモ州知事の弟も感染した。今は自宅の地下室に自主隔離しているのだと、気丈にもテレビ中継に出演してクオモ州知事と笑顔を交えて対談した。涙があふれた。

庭には水仙が咲き誇っているのに・・・

トランプ大統領はこれまでの楽観論を取り下げて、「今後2週間は非常に痛ましいものになるだろう」と厳しい口調で語った。感染急増とともに、今後、予測されるのは治安の悪化だ。不安に駆られた人々は、アメリカ各地で銃器販売店に長蛇の列をつくっている。銃と弾薬が飛ぶように売れている。

弾薬の通販サイト「Ammo.com」によれば、ここ3週間の売り上げが2月最初の3週間と比べて222%伸び、収益は309パーセント増えたという。

日本ではパニックになるとトイレットペーパーが売り切れるが、アメリカでは、銃のパニック買いが起こるのだ。自分の身の安全は自分で守るという、アメリカの開拓者魂が呼び覚まされるのだろうか。無論、トイレットペーパーも町から消えた。

経済の先行きも暗雲が漂う。サウジアラビアとロシアの価格戦争による供給過剰で、原油価格が急落した3月9日、ニューヨークの株式市場は大暴落した。スーパーコンピューターによる自動売買は人間の思惑も躊躇も無視して、1000分の1秒という超高速でオーダーを繰り出す。唯一の救いは自動的にサーキットブレーカーが働くことだ。81年ぶりに発動された取引停止の緊急措置は、その日以降も2度発動された。

金融専門家は今後の見通しをこう分析する。

「今、マーケットは瀬戸際にあります。株価が暴落する後、回復するには『ダブルボトム』、二度の底値を示してWの形を描くことが必要です。金融エコノミストは、その第一回目の底値に達する予兆をみています。株価の下方ベクトルが水平に向かう曲線の角度を追いつつ、いつ安定的なFloor(床)を形作るのか、その瞬間を見極めるのです。Floorは踊り場的な株価安定期で、そこから一度上昇してPlateau(台地)を作り、再度下落して、その後回復基調に入れば、それが底値だったとわかるのです。しかし、これは過去の例に基づく話で、今回のパンデミックに通用するかどうかは未知数です。株価が回復するまでには、楽観的にみて最低でも1年以上はかかるでしょう」

これに対して、最悪の事態を予測するエコノミストもいる。

「新型肺炎のパンデミックは、今世紀最大の歴史的事件になるかもしれません。アメリカの疾病対策の専門家は、新型肺炎は6月から8月まで続くと分析していますし、失業者は600万人以上に達するという経済予測もあります。トランプ政権は経済対策として、個人と企業用経済対策2兆ドル(240億円)に加えて、大規模公共事業用に2兆ドル(240兆円)を用意しましたが、おそらく実態経済の10分の1にも満たないでしょう。経済活動が著しく停滞すれば、世界需要のかなりの部分が消えてしまう。ドルが弱くなり、経済が3年から5年も低迷すれば、世界の経済構造が大きく変わる可能性もあります」

わが町の新型肺炎の感染者は3月24日に13人、30日に22人、4月1日に39人に増えた。マスクをする人も増えた。麗らかな春の日差しのなかで、ふと庭を眺めれば、水仙が咲き誇っている。静寂に包まれた日常に、ときおり救急車のサイレンが聞こえてきて、非日常の恐怖が襲いかかる。どちらが夢でどちらが現実なのか、わからない。感染のピークをやり過ごすのはもう少し先だ。それまで生きていればの話だが。

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