『西側に対峙する「似たもの連合」、中国のアラブ接近で国際力学はどう変わる 米国のプレゼンス後退、その間隙を縫う習近平』(12/19JBプレス 山中 俊之)について

12/18The Gateway Pundit<Justice Thomas Spotted Quietly Working at Arlington National Cemetery – Turns Out He’s Been Doing This for Years>

これこそ陰徳でしょう。

“Thus, when you give to the needy, sound no trumpet before you, as the hypocrites do in the synagogues and in the streets, that they may be praised by others. Truly, I say to you, they have received their reward.” — Matthew 6:2

Supreme Court Justice Clarence Thomas embodies this verse well, as it has recently come to light that he has been quietly placing Christmas wreaths on the graves of American veterans for years.

D.C. journalist and author Emily Miller spotted Thomas volunteering for Wreaths Across America at Arlington National Cemetery on Saturday, as seen in a photo she posted to Twitter.

https://www.thegatewaypundit.com/2022/12/justice-thomas-spotted-quietly-working-arlington-national-cemetery-turns-years/

12/18The Gateway Pundit<“If You Don’t Want to Go in the Light – You’re Going to Try to Shut Off the Light Others Are Shining” – Fr. Pavone Responds to News of Dismissal by Vatican (VIDEO)>

バチカンはグローバリストの手に落ちた?

Fr. Frank Pavone:  So the light came into the world. Some preferred darkness.  That’s the cause of division.  That’s the cause of conflict.  And if you don’t want to go into the light, because you’re doing something wrong, maybe it’s jealousy, maybe it’s pride, maybe it’s selfishness of some kind, and you’re trying to stop somebody else from shining that light, you’re not just going to try to avoid the light yourself, you’re going to try to shut off the light that others are shining.

https://www.thegatewaypundit.com/2022/12/dont-want-go-light-going-try-shut-off-light-others-shining-fr-pavone-responds-news-dismissal-vatican-video/

12/19阿波羅新聞網<美国据报曾试图阻止乌方击杀俄军总参谋长 普京:乌克兰人原来“比我被告知的”更坚强=報道によると、米国は、ウクライナ側がロシア軍参謀総長を殺害するのを阻止したと プーチン:ウクライナ人は「私が教わったよりも手ごわい」ことが分かった>NYTは、12 / 16 、「なぜロシアは侵略をそれほどダメなものにしたのか?」というタイトルの長い調査報道を出した。 その中で明らかにされた内容には、戦争の初期にロシアの将軍がウクライナ軍によって殺害されたというニュースが続いたとき、ロシア軍の参謀総長であるワレリー・ゲラシモフ将軍が4月に前線で秘密の視察を行ったことが含まれている。ウクライナ軍が彼を殺そうとするのではないかと心配したため、米国の当局者は、ウクライナ側に対しこの情報を隠した。

https://www.aboluowang.com/2022/1219/1843640.html

12/19阿波羅新聞網<习近平把伊朗人惹翻:“中国唯利是图,漠视伊朗” —中国漠视伊朗的主权完整?=習近平、イラン人を怒らせる:「中国は利益だけに関心があり、イランを無視している」 – 中国はイランの主権を完全無視?>湾岸諸国間の領土紛争に対する中国の姿勢はイラン人を怒らせたが、専門家は、中国は反イランではなく、中国の重要な決定はすべて経済に集中していると述べた。

中国の習近平国家主席がサウジアラビアを訪問して以降、イランと中国の関係が緊張しているため、中国は「火消し」のためにテヘランに代表団を急いで派遣した。 リヤド訪問中、習主席は湾岸協力開発サミットにも出席し、閉幕を共同声明で締めくくった。 この声明はテヘランを気にかけさせた。北京が間接的に 3つの係争中の島の UAE の主権主張を認め、それによってアラブ諸国の側についたと考えたから。

声明の関連テキストには、「双方の指導者は、3つの島(Greater Tunb、Lesser Tunb、Abu Musa)の平和的解決のために国際法の規範に従って二国間交渉を実施するというUAEの目標を含んで、国際法に従ってこの問題に対処するための取り組みや、すべての平和努力への支持を強調した」と。

1971年、英国がイランから撤退した後、テヘラン軍は上記の3つの島を占領したが、歴史的な理由から、UAEはそれらに対する主権の主張を決して放棄していない。3つの島のうち、Abu Musa島だけが有人島で、現在約5,000人が島に住んでいる。

「UAEの領土主張は、主に政治的なものである」と、英国のサセックス大学で国際関係の講師を務めるKamran MatinはDWに語った。 「テヘランは、中国とロシアを欧米に対する最も重要な同盟国と見なして、過去10年にわたって中国との関係を強化してきた。中国は現在、論争の的となっている地政学的紛争でUAEの側についている」

彼は、中国が湾岸諸国との経済協力を非常に重視していると考えている。 この事件は、中国が国益と中・イラン関係の状況をどのように定義しているかを示している。

中国人は裏切るのは当たり前。

https://www.aboluowang.com/2022/1219/1843633.html

12/19阿波羅新聞網<第一波感染高峰来袭,疫情中的最大谎言藏不住了=感染ピークの第 1 波が来襲、疫病流行の最大の嘘を隠すことはできない>昔は一日何度もわが身を振り返っていた:不忠、不信、実践せず?

最近では、「今日は陽性か?」という毎日3 回の質問が、多くの人の精神状態を占拠することに成功したようである。

では、最初の衝撃はいつ来るのだろうか?

https://www.aboluowang.com/2022/1219/1843631.html

12/19阿波羅新聞網<疫情下 北京的真实情况 殡仪馆 太平间爆满【阿波罗网报道】=疫病流行下の北京の実態、葬儀場も遺体安置所も満杯[アポロネット報道]>北京での疫病の発生は突然起こり、数日のうちに多くの人が「陽性」になり、多くの人が亡くなり、葬儀場は満杯となった。 12 / 18に、WeChat の会話のスクリーンショットが、北京での流行がいかに深刻であるかを教えてくれた。

https://twitter.com/i/status/1604215827691352064

https://www.aboluowang.com/2022/1218/1843600.html

12/18阿波羅新聞網<北京明年夺台?CIA局长曝“诚实答案”=来年、北京が台湾を奪う? CIA長官が「正直な答え」を明かす>米国中央情報局 (CIA) のウィリアム・バーンズ長官は数日前にインタビューを受け、ウクライナとロシアの戦争、両岸の緊張、イラン情勢などの問題に言及した。北京が来年中に台湾を奪うかどうかについて、彼は率直に言って、中国の習近平国家主席の野心を決して過小評価しないと述べた。台湾海峡での軍事衝突のリスクが今後10年間で増加すると考えている。

米国公共放送協会 (PBS) は 16 日、バーンズの独占インタビューを放送し、ウクライナとロシアの戦争について尋ね、彼は中ロの協力関係についてどれほど心配しているのかと尋ねられ、「習とプーチンは近年、非常に緊密な関係を築いてきた」と。ロシアによるウクライナ侵攻の数週間前、2人は北京冬季オリンピックで中国とロシアの無限の友好関係を発表した。しかし、事実は、両国間の協力にはまだ限界があることを証明しており、少なくとも習近平は、戦争でプーチンが必要とする軍事援助を提供することを望んでいない。

バーンズは、中国とロシアの指導者の協力関係への関与を過小評価するつもりはないと述べたが、「しかし、ウクライナ戦争に対する中共指導者の反応を見ることは興味深いだろう」と。習近平の台湾と他の地域への野心を考えると、「習近平以上にこの戦争とロシアの軍事力の低さを懸念している外国の指導者はいないと思う」

司会者から、習近平が来年中に台湾を占領することに関心があると思うかどうか尋ねられたバーンズは、「そう、それを数か月または1年で測定できるかは難しいが、彼の台湾を支配したいという野心を絶対過小評価はできない。CIA の他の同僚も過小評価していない」と答えた

バーンズはさらに、習近平は武力による統一をはっきりさせないでいると説明した。「しかし、彼が軍の指導者たちに2027年までに開戦の準備をするよう指示していることも知っている。したがって、正直な答えは、今後10年間で、軍事紛争のリスクが時間とともに増加するということだと思う」。彼は、CIA にとって、台湾と中国がもたらす長期的な地政学的課題ほど重要な問題はない、と率直に述べた。 在任中の 2 年間、CIA は中国に完全に焦点を当てた新しいミッション・センターを設立し、「これは世界的な競争であるため」、資源と人員を投入する、単一の国のみを対象とする CIA の唯一のミッション・センターになった」。

中国全土の反ゼロコロナデモが習近平の権力を弱めているかどうかについて、バーンズは否定的な答えを出した。 彼は、習近平が20大で権力を固めたばかりであり、毛沢東以降、中共の最も強力な指導者である可能性があると考えている。しかし、現実的な観点から、北京は疫病で経済を犠牲にし、将来の技術革新や他の分野に影響を与えるだろうとも。

TikTokが米国の国家安全保障にもたらす脅威について、バーンズは、TikTokの親会社は中国にあり、中国政府は国内の多くのユーザーの個人情報にアクセスし、指導層を満足させるようにTikTokに表示されるコンテンツを作ることができることだと考えている。 「これらは本当の課題であり、本当の懸念事項だと思う」。

情報担当官として、TikTokが法律で禁止されるかどうかについてコメントすることはできないが、「中国政府がTikTokをどのように操作するかを見るのは本当に気がかりである」と強調し、周りの親友の子供や若者には、彼はTikTokを「非常に慎重に」使う必要があると提案した。

https://www.aboluowang.com/2022/1218/1843549.html

何清漣がリツイート

北米保守評論 🇺🇸🇨🇦  @NAConservative9  7h

FBI がこのように「We the People」の言論の自由に深く干渉したことは、激怒すべきことである。

引用ツイート

萧生客 SSK🇺🇸🇨🇦  @SSK2024  7時間

マスクはTwitter ファイルのバージョン6を公開した:Twitter は FBI の傘下か? ! https://mp.weixin.qq.com/s/YR3tqFdMolAhDFeYI8nxqA

誰かが尋ねた:FBIはどのくらいの長さでマスクの家を襲撃したのか?

マスクの答え:私には家がない。

続いて誰かが尋ねた:あなたはBoxablに住んでいないのか?

マスクの答え: リースです。

FBIはソーシャルメディアの巨人と定期的に連絡を取り、米国の保守派の声を取り締まるため、検閲し、ブラックリストに載せている…

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何清漣がリツイート

何清漣 @HeQinglian  9h

返信先:@fading_you1、@lianghuiwang2

半分以上は、有権者の構造によって決まる。

米国の有権者についての私の分析によると、極右は約 10%、中道右派は 30% 未満、極左は 28%、中道左派は約 14% である。 今年の中間選挙は、普通の生活を送りたい中間層にかかっていた。 一部の華人教会は、現在「トランスジェンダー運動」について議論を始めたばかりで、パニックを引き起こし、風がどこから来るのかさえ知らない。

大統領選挙で米国の運命を決定するのは、大きなスイングステートである。 それは勝者総取りであり、共和党は懸命に働かなければならない。

何清漣 @HeQinglian  38m

2019年12月に武漢肺炎が発生してから3年が経ち、世界、特に中国の人々は数え切れないほどの傷を負った。 この幸い残った記事は非常に感に堪えない。

「関係者がいくつかの簡単な質問に答えることができれば、真実が白日の下になる」https://blog.creaders.net/u/11405/202004/370700.html

パンデミックが世界的なグレートリセットの機会をもたらすというシュワブの公開での主張は、考慮されなければならない。

「関係者」には、米国、特にウイルスの機能を高めるためにした、武漢ウイルス研究所とファウチの協力を含める必要がある。

何清漣がリツイート

微之居士 @jushifan  20h

ツイッターが左派によって支配されていたとき、現職のトランプ大統領のツイッターアカウントがブロックされた。 これらのミニオンはお互い喜び合い、言論の自由について沈黙を守った:マスクは、個人のプライバシーを著しく侵害し、無辜の人々の安全を危険にさらす可能性のあるいくつかの左翼の ツイッター アカウントを禁止した:これらのミニオンは、まるで嘆き悲しんで取り乱すように言論の自由について話す?へへ!卑しい女は、他の誰かに聖人になるよう要求する正当な理由をいつでも見つけることができる。マスクは神ではなくヒトである。 可哀そうなミニオン、最初に上げて後、下げるのは卑しい女の拙劣な手である。

何清漣 @HeQinglian  5h

これは第 4 世代の女性の権利に対する抵抗であるべきである。

第 4 世代の女性の権利は、育児放棄、家事労働の禁止、性の開放、多夫多妻制を主張している。

男性は怒っている、女性がいなくても、彼にはまだ赤ちゃんがいる。その他の男女平等 – 私はNoと言えるかどうかわからない? 😇😇

引用ツイート

桃花島主 (ラッキー)  @Mydoglucky2 13h

男は妊娠して授乳中であるが、このかわいそうな小さな生命に対し悲しくて仕方ない?

何清漣 @HeQinglian  1h

これは私が今日見た中で最も笑えるニュースである。

「戦争終結後に」 – ショルツはモスクワに協力の見通しを示す https://rfi.my/901H.T

ショルツはドイツの経済界に対し、ロシアにさらに制裁を課すと約束したが、戦後もロシアはヨーロッパ大陸最大の国であり続けるだろうとも語った。これは、戦後のロシアに経済協力を再開する機会でもあるということを意味する。

-問題は、いつ戦争が終結するかということである。

rfi.fr

「戦争終結後に」 – ショルツはモスクワに協力の見通しを示す

ドイツのオラフ・ショルツ首相は、依然としてクレムリンとの連絡を維持したいと考えていると、ドイツの N-TV テレビが報じた。 成功の可能性は限られているが、ショルツは、ウクライナでの戦争を終わらせるためにはプーチン大統領との会談が必要だと考えている。ショルツは、ドイツに対する戦争の結果について楽観的である。 ショルツはまた、戦後の協力の見通しをモスクワに示した。

何清漣がリツイート

李江琳 @JianglinLi  2h

また、「誤報」を制御するために 臨時作業員を雇う必要がある。 クリックするとリンクが表示される。

引用ツイート

ジェフ・クラーク @JeffClarkUS  3h

#twitterfiles に関連する開示が続々と届いている。

こんな米国に住みたいと思う人はいないだろう。

歴史家や社会学者が使う用語の 1 つに「仲介機関」がある。報道機関もその 1 つである。

しかし、政府が運営するビッグテックプレスはまったく仲介していない。

山中氏の記事では、中東・アフリカで、日本は欧米と違った動きはできますが、専制政治にある中国企業とコラボは止めた方が良い。利用されるだけ。外務省上がりには見えないのでしょうけど。

記事

サウジアラビアを訪問し、サルマン国王(右)と会談した習近平国家主席(写真:新華社/アフロ)

(山中 俊之:著述家/国際公共政策博士)

12月7日から3日間にわたり、中国の習近平国家主席がサウジアラビアのリヤドを訪問。サルマン国王とその息子で同国の実質的権限を握るムハンマド皇太子と面談した。

サウジアラビアにとって中国は最大の石油輸出相手だ。石油の安定的供給への見返りに、中国からのインフラ投資、技術移転などの取り決めがなされた。

歴史的な「第1回 中国・アラブ首脳サミット」

サウジアラビアだけでなく、湾岸協力会議(GCC)と呼ばれるクウェート、カタール、UAE、バハレーン、オマーンの首脳、さらにエジプトなどその他のアラブ諸国の首脳とも会談した。

「中国・アラブ首脳サミット」の歴史的な第1回がリヤドで開催されたのだ。中国とアラブ諸国という2つの巨大経済圏が、関係を一気に強めることになった。

このことは、国際政治やビジネスにとって大きな影響があることは間違いない。

かつては大きかったアラブ諸国での米中格差

中国のアラブ諸国におけるプレゼンスは、歴史的に見れば、必ずしも大きいとはいえない。

湾岸アラブ諸国は、英国をはじめとしたヨーロッパの影響力を長く受けてきた。また、第2次大戦後は米国が石油メジャーなどを通じて、湾岸アラブ諸国に大きな影響力を行使してきたからだ。

私は、1990年代にサウジアラビアのリヤドにある日本大使館に勤務していた。米国大使館は、外交官の数が多い巨大大使館であった。大使館員はアラビア語ができる優秀な外交官が揃っていた。

一方で、同時期のリヤドの中国大使館にもアラビア語の堪能な優秀な外交官はいた。しかし、その規模は、米国大使館よりもはるかに小さかった。中国の対湾岸アラブ諸国外交は、脆弱の感をぬぐえなかった。

中国は、イスラム教徒が多い新疆ウイグル自治区問題を抱えているため、イスラム圏と特別に緊密になりにくい土壌もあった。

中国とアラブ諸国は緊密度が強いとまでは言えなかった。アラブ諸国での米中格差は大きかった。

アフリカも、中東も、間隙を縫って入り込む中国

しかし、国際関係は変わっていく。

中国の経済成長に伴い、新興国に対する影響力を誇示するようになったことだ。

この影響力行使は、米ソ冷戦が終わり両国の影響力が低下して空白地帯となったアフリカで1990年代から見られるようになった。90年代に中国・アフリカ間の貿易額は激増し、2000年には、第1回の中国アフリカ経済協力フォーラムが開催され、以後3年ごとに開催されている。

アフリカでは建設ラッシュの国が多い。建設現場では中国語の看板が目につく。中国企業が請け負っているからだ。

中東では石油利権に絡んで米欧の影響力が強く、中国は簡単には入り込めなかったが、この状況も変わってきた。

米国がシェールガス、シェールオイル生産の増大という「シェール革命」を通じてエネルギー輸出国となったためだ。結果、湾岸アラブ諸国から石油輸入の必要はなくなった。

米国は、中東での軍事プレゼンスも後退させていく。2021年8月のアフガニスタンからの米軍撤退もその一環だ。

その間隙を縫って、中国がアラブ諸国での影響力強化に動いたのが今回のサミットだ。

アフリカで起きたのと類似のことが、アラブ諸国でも起こったのだ。

西側に対峙する「似たもの連合」の発足

湾岸アラブ諸国は、今回のW杯でカタールが批判されたように、外国人労働者の人権やジェンダー平等、LGBTQの権利保護に関して、米欧から批判されることも多い。

カタールW杯へのボイコットを訴えるパリでの抗議活動(写真:ロイター/アフロ)

ウイグル問題などで米欧から攻撃される中国と相通じるところがある。

そもそも、両者とも民主主義国家ではなく、独裁的な強権国家である。さらにいえば、欧米諸国には、収奪・蹂躙されてきたとの被害者意識も強い。

米国を中心とした西側諸国に対峙する似たもの連合が発足したことは間違いない。

もっとも、今回の習氏の訪問で、湾岸アラブ諸国が中国やロシア側に立ち位置を完全に変更するというのは早計だろう。インドのように、米欧など西側と中露との間をシーソーのように動くことだろうと思う。世界各国がとるしたたかな外交の一例だ。

これまで西側の準メンバーであった湾岸アラブ諸国は、そこから離れフリーハンドを得た状態になった。「言うことを聞かないと中国やロシアにつくぞ」「人権問題にあまり口をはさむな」ということなのだ。このような状況は、日本を含む西側諸国にとっては痛手だ。

ジブチを拠点に睨みをきかせる中国

これまで中国は、中東での紛争に積極的に関わることは少なかったが、今後中国が、中東での紛争に関与してくる可能性は高まったといえる。

中国はアラビア半島に近いアフリカのジブチに海軍基地を有していることにも注目しておきたい。ここは、スエズ運河に繋がる紅海の要衝の地である。多くの貿易船や海軍が航行する海域だ。

この基地と湾岸アラブ諸国との関係を通じて、中東やアフリカ地域において軍事面の影響力を行使することになったらやっかいなことになる。

中国の世界戦略「一帯一路」構想においても、中東やアフリカは重要な役割を果たすことになる。

中東・アフリカ諸国にどう向き合う?

以上のような状況を基に考えると、中東やアフリカ諸国でのビジネス展開に萎縮してしまう向きもあるかもしれない。

しかし、ビジネスパーソンとしては、アラブ諸国においても政治上の争いからは一定の距離を置いて、ウィン・ウィンの関係を築くことが可能であると思う。

日本は伝統的にアラブ諸国との関係が良好である。過去に植民地支配をしていないことが大きい。アラブ諸国が中国にばかり傾斜していくわけではない。

アフリカ諸国においても、中国の過度な影響力強化に反発する向きもある。

また、先手を打つ形で、アラブ諸国やアフリカ諸国において中国企業とのコラボレーションを進める方法もある。

ビジネスパーソンとしては、国際政治の動きをチャンスに変えるための様々選択肢を模索していくべきであろう。中国とアラブ諸国との関係強化も、「禍を転じて福と為す」ことも可能だと思う。

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