『市民のスマホを抜き打ち検査の異常事態、「白紙運動」拡大にピリつく中国当局 ネットでも街でも大学でも「ゼロコロナ」抗議活動、各地で住民の怒りと呼応』(12/3JBプレス 馬 克我)について

12/3The Gateway Pundit<Trump Responds To Massive Twitter Files Drop – “Fraud” – “TOTALLY CORRUPT”>

民主党・司法省・FBIは、不正選挙は悪と思っていないらしい。

Elon Musk released bombshell Twitter files on Friday Night exposing just how corrupt Twitter was throughout the 2020 election.

It showed that throughout the 2020 election the Biden team reached out to Twitter about deleting certain tweets.

Truth Social:(Trump)

Wow! That’s a really big story about Twitter and various forms of government Fraud including, specifically, Election Fraud. The same level of Fraud took place with the other Big Tech companies, if not even worse (if that’s possible?). We are living in a VERY CORRUPT COUNTRY &, AS THEY ARE SAYING ALL OVER THE INTERNET, “NOTHING WILL BE DONE ABOUT IT BECAUSE THE JUSTICE DEPARTMENT & FBI ARE TOTALLY CORRUPT.” But they’ll keep investigating “boxes” that were legally & openly taken from the W.H.

So, with the revelation of MASSIVE & WIDESPREAD FRAUD & DECEPTION in working closely with Big Tech Companies, the DNC, & the Democrat Party, do you throw the Presidential Election Results of 2020 OUT and declare the RIGHTFUL WINNER, or do you have a NEW ELECTION? A Massive Fraud of this type and magnitude allows for the termination of all rules, regulations, and articles, even those found in the Constitution. Our great “Founders” did not want, and would not condone, False & Fraudulent Elections!

https://www.thegatewaypundit.com/2022/12/trump-responds-massive-twitter-files-drop-fraud-totally-corrupt/

12/3The Gateway Pundit<DEVELOPING: Elon Musk to Release ‘Episode 2 of Twitter Files’ Today – Will Expose Shadowbanning, Boosting, Follower Counts Etc>

ドンドン暴露すればよい。民主党は言論の自由は守らなくてよいと。

Democrat lawmakers said they want more content moderation because they believe “THE FIRST AMENDMENT ISN’T ABSOLUTE”

It was also revealed on Friday that James Baker – one of the architects of Spygate, was also involved in Twitter’s decision to block the Hunter Biden laptop story.

https://www.thegatewaypundit.com/2022/12/developing-elon-musk-release-episode-2-twitter-files-today-will-expose-shadowbanning-boosting-follower-counts-etc/

12/3阿波羅新聞網<马斯克披露2020大选中的推特审查机制 拜登团队指定删五条推文=マスクが2020年の大統領選挙でのTwitterの検閲の仕組みを暴露、バイデン陣営は5つのツイートの削除を指示>イーロン・マスクとフリーランスのジャーナリストで作家のマット・タイビは、金曜日(12/2)遅くに、社内のツイッターの遣り取りを発表した。2020年の大統領選の数週間前から、テクノロジー企業がハンター・バイデンのラップトップに関するNYポストの報道を隠したのを説明している。

マスクが「ツイッターファイル」と名付けたこのレポートは、タイビが彼のアカウントで一連のツイートをしたもので、タイビはこのレポートは「ツイッターからの情報で、入手した数千の内部文書」に基づいていると述べた。

これらのツイートには、内容を検閲するという決定を言い訳するのに苦労しているツイッター従業員間のやり取りが含まれていた。

タイビは、「ツイッターファイル」は、世界最大かつ最も影響力のあるソーシャルメディア・プラットフォームの 1 つが、「関係者」のツイート削除の要求に応じて、強力なツールを使って削除した方法についての「信じられないほどのストーリー」を語っていると述べた。

タイビは、ツイッターの検閲システムは2020年の選挙の年に十分に確立されており、米国の両党はツイートの削除を要求できるが、プラットフォームの従業員のほとんどに政治的偏見があり、民主党員がツイート内容について不満を述べることができる、より多くのルートを持っていることを意味すると述べた.。

「例えば、2020年には、トランプ陣営とバイデン陣営の両方からの要求が受け入れられ、対応した。しかし、システムはバランスが取れていない。それは連絡者に基づいている。ツイッターは過去も現在も、同じ政治的傾向を持つ人で大部分は構成されているため、右派よりも左派(まあ、民主党員)が不平を言う手段や方法がたくさんある」

一連のツイートで、タイビはツイッター幹部間のメールとスクリーンショットのやり取りを共有し、ハンター・バイデンに関する NYポストの記事をシステムがどのように検閲したかを見せた。

2020 年 10 月 24 日付の電子メールは、当時のジョー・バイデン候補の選挙陣営が指定した 5つのツイートのリストをツイッターの幹部が共有していたことを示している。

「2020年、関連する関係者からのツイートの削除依頼は日常茶飯事だ。ある幹部は別の幹部に宛てて、『バイデン・チームはレビューすべきコンテンツがもっとあると指摘した』と書いた」とタイビは述べ、「それは対処済みだ」と答えたメールがある。

「有名人、無名の人に関係なく、ツイートは、政党の要請に応じて削除または検閲される可能性がある」とタイビは述べた。

民主党は左翼だから、殆ど中共の“報喜不報憂”の世界と同じ。

https://www.aboluowang.com/2022/1203/1837661.html

12/4阿波羅新聞網<普京亲签战前文件外泄 曝攻乌4大剧本错在这=プーチン大統領が戦前に自ら署名した文書が流出した、ウクライナを攻撃する 4つのシナリオはここが間違っていたことを明らかにする>英国王立防衛安全保障研究所 (RUSI) は最近、プーチン大統領が署名した文書を入手し、大規模なミサイル、空爆、当局者の殺害の試みを含んで、戦争の前夜にプーチン大統領がウクライナを攻撃するために計画した 4つのシナリオを明らかにした。ロシア軍は 10 日以内にウクライナを制圧すると。

ニューズウィークやキーウポストの報道に基づくと、このコピーはロシア軍が圧倒的な火力で敵を粉砕することを計画しており、その攻撃的な姿勢が西側諸国に譲歩を迫り、より深刻な流血を回避するだけでなく、また、ウクライナ指導部の安定性を損なうことになり、それによってロシアは「今年8月までにウクライナを併合し、10日以内にウクライナの障害が取り除かれる」ように望んでいた。

その内容は、ロシアの侵攻計画は、4つの重要な「仮定」が予定通りに展開することと述べている。 第一に、侵攻が迅速に進み、国際社会の対応能力を一掃する;第二に、親ロシア派のウクライナ人がプロパガンダ・マシンをコントロールできるように、ウクライナ導部をすぐに打倒する;第三に、ロシアは電気、暖房設備を奪う(特に原子力発電所) と金融インフラストラクチャ; 第四に、世界第二の強力な軍隊になる。ゲラシモフ(Valery Gerasimov)参謀総長は、この戦争がウクライナを完全に奪うと戦前に宣言した。

さらに、ウクライナ当局者の暗殺リストも含まれ、逃亡者や投降者もことごとく殺害し、誰も生き残らせないことを望んでいた。 「クレムリンが殺したいと思っている人」、「脅迫や鎮圧が必要な人」、「ロシアに協力するよう奨励されている人」、「ロシアに協力することを決意した人」などのカテゴリーもある。 .

報道によると、結論は、上記の4つの仮定は主にクレムリンの恫喝から来ており、侵略の規模、範囲、拠点などの基本的な部分は実際の状況からそれほど離れていないが、重点はプーチン大統領が敵国ゼレンスキー政権に対する支持を過大評価し、自国の軍隊のパフォーマンスの低さと相まって、NATO同盟国が対応するのに十分な時間を与えた。

読みが甘かった。

https://www.aboluowang.com/2022/1204/1837757.html

12/4阿波羅新聞網<跑了!苹果加快将部分生产移出中国的计划=逃げる! アップルは、生産の一部を中国から移す計画を加速>鴻海の鄭州工場での混乱の影響を受けて、アップルは生産の一部を中国から移す計画を加速させており、サプライヤーは組立をインドやベトナム等の国に移すことをより積極的に計画し、鴻海等の工場への依存を減らすよう求めている。

日本企業も日本侵略を狙う中国から離れるべき。

https://www.aboluowang.com/2022/1204/1837731.html

12/4阿波羅新聞網<WSJ:中国政府已错失最佳时机=WSJ::中国政府は最も良い時期を失した>政府のデータによると、パンデミックの間、病院のベッドなどの医療資源を拡大するための投資の伸びは、実際には緩やかである。現在、新たな国内感染者は記録的な数となっており、専門家は、中国は深刻な医療上の緊急事態に対処する準備が 3 年前よりも進んでいないと述べた。調査会社 TS ロンバード(ロンドン)のチーフ中国エコノミスト、ロリー・グリーンは、大成功を収めたダイナミックゼロコロナ政策によって生み出された状況は一掃され、今ではこの棘によって困難な状況に陥っていると述べた。

人類より前に生まれて生き延びてきているウイルスを根絶できると思うのは愚か。

https://www.aboluowang.com/2022/1204/1837728.html

12/4阿波羅新聞網<上亿人受益 美副国务卿:白纸运动奏效 中国5大城市松绑防疫措施=億もの人々が恩恵を受けている 米国国務副長官:白紙運動は奏功し、中国の 5 大都市は防疫措置を緩和した>ウェンディ・シャーマン米国務副長官は、中国の防疫措置への反対の「白紙運動」抗争は徐々に下火になったが、成果を上げており、北京当局は検査と隔離の規制をさらに緩和したと述べた。シャーマンは2日、ワシントンのアメリカン大学主催のイベントで、「中国での抗議行動は鈍化していると思う。抗議行動が鈍化しているのは、それが本当に効果を上げているからだ」と語った。

生活への不満が解消すれば、政治的要求も尻すぼみになるでしょう。

https://www.aboluowang.com/2022/1204/1837733.html

12/3阿波羅新聞網<中国女留学生抗议清零遇袭 纽约市警局曝光嫌犯照=中国の女子留学生がゼロコロナに抗議して襲撃に遭う、NY市警は容疑者の写真を公開>NY市警察(NYPD)は、新疆ウルムチの火災を悼んでコロンビア大学でスピーチを行った中国人女子留学生をノックアウトした中国人男性を探している。

中共支持者はヤクザと一緒。

https://www.aboluowang.com/2022/1203/1837651.html

12/3阿波羅新聞網<白纸运动背后掀“翻墙”战 谁是数字极权祸源?=白紙運動の裏には「壁を越える」戦い デジタル全体主義の原因は誰?>中共は厳格なゼロコロナ政策を実施し、これが全国的な反ゼロコロナ「白紙運動」の引き金となった。抗議者たちは「共産党は退陣しろ」などのスローガンを唱えて当局をパニックに陥れ、インターネット検閲を強化し、中国人が「壁を超える」ことを禁止し、外国との通信を遮断した。

江沢民の法輪功迫害からデジタル全体主義は始まっていたと。1998年の「金盾工程」がそれ。

https://www.aboluowang.com/2022/1203/1837619.html

何清漣 @HeQinglian  7h

「連邦準備制度の伝記:現代の金融史」をお勧めする。こちらも米国の新刊である。

在学中に読んだ所謂『中国貨幣史』は1950年代の小さな本であった。私は現代の金融史に関する本を読んだことがなく、後でゆっくりと読んでいくつもりである。中国は何年にもわたって開放されており、良い本の翻訳はたくさんあるが(うまく翻訳されているわけではない)、今の人達がそれらを読まなくなったのは残念である。

引用ツイート

何清漣 @HeQinglia 8h

返信先:@RealBeiMing

イタリア銀行業界の始祖であり、台頭の時代を描いたテレビシリーズ「メディチ家」がある-イタリアは世界の信用貸付業界-銀行業界の発祥の地である。

シェイクスピアの「ベニスの商人」の主人公は、貸金業界の「吸血鬼」である。

米国の金融覇権の確立、ウォール街の金融業界の台頭、さまざまな格付け機関がどのように世界各国の信用格付けを把握し、超大国を形成したかに焦点を当てた現代の金融史を読んでみませんか。

馬氏の記事では、左翼はやることが同じという感想を持った。平和的な抗議が、群衆に紛れて国の手のものが暴れて、ぶち壊しにするというもの。米国の1/6事件も民主党の策謀と思われる。

マスクはツイッター社が民主党の言いなりになって、ハンターバイデン絡みのツイートを削除したのを明らかにしたし、FBのザッカーバーグは以前、FBIの警告を受けてハンターバイデン絡みの記事の閲覧や拡散を制限したと言った。米国民主党とそれに従う国民が多いのは米国社会が狂っている証拠。

勿論、共産主義国の中共はもっとあくどいですが。

記事

中国・成都でのゼロコロナ政策への抗議活動。手にはウルムチ火災を悼む言葉(SNSより)

(馬 克我:日本在住中国人ライター)

11月24日、新疆ウイグル自治区ウルムチ市の高層集合住宅で火災が発生した。消防車が駆け付けたが、居住区に停められた乗用車によって行く手を阻まれた。

当時、ウルムチを含む新疆ウイグル自治区では100日以上にわたりロックダウンが続いており、居住区の乗用車は長期間起動されていなかった。そのためバッテリーが上がり、エンジンがかからなくなっていたのだ。

さらに、集合住宅の出入口に設置された門は、防疫のために外側から施錠されており、内側から開けることができなくなっていた。のちに住民が発信した情報によると、住民たちは1階の住人の家に入り、その家の窓から外に逃げたという。

最終的に、この火災で9人が重軽傷を負い、子供3人を含む10人が亡くなった。

ウルムチ火災を発端に中国各地で怒りが爆発

11月25日、ウルムチ市政府は記者会見で、ゼロコロナ政策の消火救命活動への影響を認めず、「住民は非常出口の位置を熟知していなかった」「すぐさま逃げなかった」と述べた。この返答に激怒した中国人たちが、ネット上で激しく抗議の声を上げた。同日、ウルムチの一部の市民が街に繰り出して市政府を包囲し、封鎖解除を要求した。

26日午後、南京伝媒学院の女子学生が構内で1枚のA4サイズの白い紙を掲げ抗議した。その後、学生は徐々に増え続け、ゼロコロナ政策に対する初の大学構内での抗議となった。

南京伝媒学院で最初に「白い紙」を掲げた女性(SNSより)

そしてその晩、上海の一部市民は「烏魯木斉(ウルムチ)中路」という名の市内の通りに集まり、新疆の人々を支持しエールを送った。

太平洋戦争期、日本は上海に対し実質的な支配権を掌握していた。日本は、ソ連が策動する新疆ウイグル独立運動に反対しており、当時、日本政府と協力していた汪兆銘政権は、新疆ウイグルとの関係性を示すため、上海の3本の道を「迪化路」と改名した。「迪化」とは当時のウルムチの名称である。

1954年、中国共産党政府は、迪化市を「烏魯木斉市」に改名し、同時に上海の迪化路も「烏魯木斉路」に変更した。烏魯木斉路は、中路、南路、北路に分かれ、今回の抗議活動は中路で発生した。

ウルムチ市の火災と抗議活動は、3000キロの距離を超えて上海において奇妙に呼応した。それは、烏魯木斉路という通りの名と無関係ではない。11月27日夜、烏魯木斉中路の標識は撤去された。その目的は、人々が集合地点を見つけられないようにするためだという。

烏魯木斉(ウルムチ)中路の標識は撤去された(SNSより)

「共産党、退陣!」「習近平、辞めろ!」

誰もが驚いたのは、上海市民が、抗議の際に白い紙を掲げるだけでなく、「共産党、退陣!」「習近平、辞めろ!」というスローガンを叫んだことだ。

1989年の天安門事件以来、公共の場で大衆が同時に「共産党、退陣!」と叫んだのは、おそらくこれが初めてだろう。

「習近平、辞めろ!」 このようなスローガンを聞くと、一部の人は10月13日に北京の四通橋で起きた事件を思い起こすだろう。一人の市民、彭載舟(本名:彭立発)が工事現場の作業員に扮して、橋に巨大な横断幕を掲げた事件だ。そこには、いくつものスローガンが書かれており、そのうちの1つには、「授業をボイコットせよ、仕事をボイコットせよ、独裁国賊の習近平を罷免せよ」と書かれていた。

11月27日夜、1000人を超える人々が、北京の大使館エリアである亮馬橋に集まった。そこは、国連北京代表処からとても近い。人々は白い紙を掲げ、同時に一人の女性がスローガンを叫んでいた。

「PCRはいらない、必要なのは食べること!
ロックダウンはいらない、必要なのは自由!
嘘はいらない、必要なのは尊厳!
文革はいらない、必要なのは改革!
指導者はいらない、必要なのは選挙用紙!
奴隷にはならない、公民になるのだ!」

群衆は、この女性に続いてスローガンを叫んだ。この言葉は、まさに10月13日、四通橋で彭載舟が掲げた横断幕に書かれていた言葉だ。彭載舟は事件後に消えた。彼が、もう自分ひとりではないということを知っているかどうかは、定かではない。

北京市での抗議(SNS動画より)

ゼロコロナで疲弊した心に「杜撰な管理」の衝撃

時を同じくして11月26日、蘭州市にある集合住宅の住人は、棟内で新型コロナウイルス陽性者が確認されたという通知を受け取った。しかし、住民はすでに何日も外出せず、他人と接触していない。それなのに、なぜ新型コロナウイルスの感染者が出るのか疑問に思い、SNSのグループチャットで同じ棟の住民に陽性かどうか確認をしていった。一人、また一人、自分は陽性者ではないと証言していき、結果、住民全員が陰性であった。

その後、現地政府が派遣した検査員が集合住宅に来た際、住民は検査員を取り囲み、検査員のPCR検査証明を提示しろと要求した。ゼロコロナ政策下ではすべての人が24時間に一度PCR検査を受けなくてはならない。だが、検査員8人のうち24時間以内に検査を受けた者は一人もいなかった。その後、住民が強く要請して、検査員たちにPCR検査を受けさせた。すると、1人が陽性だった。

この事件はすぐさま広まり、怒った一部の蘭州市民が封鎖された居住区から飛び出して、街頭のPCR検査所を押し倒した。

蘭州市でPCR検査所が押し倒される様子(SNS動画より)

毎日PCR検査をさせられている中国人は、検査がこのように杜撰(ずさん)で検査員ですら感染源となり得るという状況を知って大きな衝撃を受けることとなった。

検閲機関も追えない、とめどなく溢れた抗議の声

ウルムチ、上海、南京、北京、蘭州での出来事は、SNSですぐさま広まった。中国のSNS上で、人々がこんなにも積極的に、大量の中国共産党批判の声を拡散する様子を、私はこれまで見たことがない。

検閲機関が抗議内容を含む投稿を削除してもすぐさま人々は再度発信し、転載、拡散する。そんないたちごっこの状態となり、結果、多くの人が抗議の声を目にした。

情報が拡散すると同時に、重慶、成都、広州、西安、武漢、鄭州などでも抗議の声が上がり、中国各地における70以上の大学構内でも抗議活動が行われたという。

各都市や各大学における抗議には、それぞれの理由があるかもしれない。しかし、現在すでに一種の全体的な共鳴が起こっており、その中でも「白い紙」は最も重要な象徴となっている。

ワールドカップ中継で知った「世界の今」

中国にいる筆者の友人たちの多くは、長期にわたるゼロコロナ政策による締めつけが抗議の主な原因で、ウルムチ火災が導火線になったと述べている。

しかし、もう1点、今回の抗議の広まりと関係があると認識されていることとして、サッカー・ワールドカップの開催が挙げられる。

中国の代表チームはワールドカップには出場していないが、中国人はサッカー観戦が非常に好きである(あの習近平も大のサッカーファンである)。カタール・ワールドカップが開幕し、数万人が毎日スタンドに密集し、マスクも付けずに大声援を送っている。その様子が中国人に与えた心理的打撃は計り知れない。

一部の中国人は、ネット検閲を回避する方法「翻墻(ファンチャン)」を駆使し、中国国外の情報によく接しており、ゼロコロナ政策が荒唐無稽であることはとっくに知っている。しかし、多くの人々は共産党に洗脳されており、「ウイルスはとても恐ろしいものであり、共産党の政策がもっとも偉大で正しく、中国人民の命を守っている」というプロパガンダを信じ切っている。

しかし、ワールドカップがこのデタラメの一角を剥がしたのだ。

一部の人は中国共産党政府を風刺するために、CG(コンピュータ・グラフィクス)を駆使して試合をするサッカー選手にマスクをつけた。そんな動画がネット上で大量に拡散された。

そして、ワールドカップを中継する「中国中央電視台(CCTV)」は放送方法を改定した。11月27日より、彼らは放送を30秒遅らせ、競技場でマスクをしていない観衆が映り込む際、画面を選手やコーチに切り替えるようにした。要するに、マスクをつけずに思いのままに盛り上がっている人々を中国国民の目に触れさせないようにしているのだろう。

市民のスマホチェックを開始した上海警察

中国共産党には、民衆による大規模な街頭デモに専門的に対応する軍隊がある。それは「武警」と呼ばれ、軍隊と警察の間のような存在だ。主に重大な暴力事件や民衆による抗議活動に対処し、地震などの災害の救助活動に当たる。

2018年以前、各都市のトップは武警の指揮権を持っていた。つまり、中国共産党が言うところの「群衆事件」が起こった際、地方都市のトップが武警の発動を検討することができた。地方政府が武力を保持していた、ということである。

しかし2018年、習近平は地方政府の武警部隊の指揮権を撤廃し、中央に権力を集中させた。つまり、習近平が自身の手中に収めたのだ。

現時点では、各地方政府が指揮できるのは警察だ。各地で民衆の制圧に当たっているのはすべて警察である。

上海では、11月28日より市民のスマホを抜き打ち検査する警察が現れた。警察は、市民の携帯上に検閲を回避する「翻墻」のアプリがないか、共産党政府の検閲に協力的な「微信(WeChat)」以外のSNSツールで連絡を取り合っていないかを確認している。

上海警察が市民のスマホを抜き打ち検査(SNS動画より)

上海の地下鉄で市民のスマホを検査する警察(SNS動画より)

成都では、11月27日、警察が電波を遮断する専門車両を出動させ、群衆が集まる地点の携帯の電波を遮断した。そして、群衆を追い散らした後、その場に残った人に殴打を加えたと言う。

大勢が動画撮影、成都には電波遮断車も出動した(SNSより)

成都の友人は私にこのように述べた。「皆、基本的にとても平和的な抗議をしていた。ただ白い紙を掲げるだけで、警察と衝突することはなかった。しかし、突然、抗議活動に加わってきた人が数人いて、故意に警察と衝突した。その者たちが平和な空気をぶち壊した。一部の者は広東語訛りだった」

友人は、これらの者は地方政府から派遣された可能性があるという。抗議の人々に混ざり込み、人々の感情をかき乱し、抗議活動を最終的に頓挫させようとしているのではないか、という見方だ。

私も友人の判断に賛同する。なぜなら、同様のことが香港の民主デモでもよく起こっていたからだ。中国共産党政府が派遣した人々は、真の心で抗議する群衆に紛れ込み、暴力行為を働き、抗議活動に否定的な世論を生み出そうとするのだ。

成都での抗議(SNSより)

習近平だけの「チャイナドリーム」

11月28日朝9時、中国の大手ポータルサイト「網易」はトップニュースで、「カラー革命の勢力が蔓延、各地で計画的な騒動が発生、国外勢力の参与が明るみに」というタイトルの記事を配信した。

記事の内容によると、各地の抗議活動で若者が叫ぶ欧米式の自由を謳うスローガンは中国人の特性には合っておらず、一部の人は香港・台湾訛りであった。参加者の一部は完全に外国人であり、成都では500元(約9660円)で雇われた人々が抗議に参加していた。つまり、「悪い輩」が政府に反対するよう人々を煽動している。これは「悪い輩」が金をかけて策略した抗議活動なのだ、という。

中国のSNS上では、すでに一部の人々がこの記事を転載し始めている。習近平も記事を目にする可能性が大いにあり、今回の民衆の抗議活動に対する彼の理解と判断を後押しする材料になるだろう(習近平の情報収集ルートに関しては、本コラム「プーチンの次は、習近平なのか?『裸の王様』が血迷うとき」を参照)。

現在、広東省ではゼロコロナ政策の緩和措置がとられるなど、人々は中国共産党政府が政策の方向転換をするのではないかと期待しているが、同時に中国各地の警察は抗議を行った人々を連行している。南京伝媒学院で最初に「白い紙」を掲げた女子学生も11月30日に警察に連行され、現在連絡がつかないという。

2012年11月29日、習近平は初めて「チャイナドリーム」という考えを示した。当時、私の友人でも多くの人が習近平を支持し、自分たちの暮らしは良くなっていくと信じていた。それからちょうど10年が経ち、これら友人たちは沈黙するか、習近平に反対する者になっている。

友人の一人は言う。「私の今のチャイナドリームは、チャイナドリームがなかった10年前に戻ることだ」。

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