『大スクープかフェイクか、「習近平が秋に引退」説が飛び出た背景 焦る習近平と、じわじわ盛り上がる李克強総書記待望論』(5/19JBプレス 福島香織)について

5/18The Gateway Pundit<EXCLUSIVE: President Trump’s Endorsements Matter – Last Night 23-2-1 (TBD-Oz) – Overall 81 Wins, 3 Losses, 1 TBD (Oz)>

5/17時点:共和党予備選でトランプ支持候補の戦績は81勝3敗1未定。

5月17日:アイダホ、ケンタッキー、オレゴン、ノースカロライナ、ペンシルベニア(23-2-1 TBD)

アイダホ-上院議員:クラポ、マイク
アイダホ-知事:マクギーチン、ジャニス
アイダホ-01:フルチャー、ラス

ケンタッキー州-上院議員:ポール、ランド
ケンタッキー州-01:コーマー、ジェームズ
ケンタッキー州-02:ガスリー、ブレット
ケンタッキー州-04:マッシー、トーマス
ケンタッキー州-05:ロジャース、ハル
ケンタッキー州-06:バー、アンディ

ノースカロライナ州-上院議員:バッド、テッド
ノースカロライナ-03:マーフィー、グレッグ
ノースカロライナ-05:フォックス、バージニア
ノースカロライナ-07:ルーザー、デビッド
ノースカロライナ-08:ビショップ、ダン
ノースカロライナ-09:ハドソン、リチャード
ノースカロライナ-10:パトリック、マクヘンリー
ノースカロライナ-11:マディソン、コーソーン
ノースカロライナ-13:ボー、ハインズ

ペンシルベニア州-上院議員:オズ、メフメット
ペンシルベニア州-知事:マストリアーノ、ダグ
ペンシルベニア州-08:ボグネット、ジム
ペンシルベニア州-10:ペリー、スコット
ペンシルベニア州-11:スマッカー、ロイド
ペンシルベニア州-13:ジョイス、ジョン
ペンシルベニア州-14:レッシェンターラー、ガイ
ペンシルベニア州-16:ケリー、マイク

https://www.thegatewaypundit.com/2022/05/exclusive-president-trumps-endorsements-matter-last-night-23-2-1-tbd-oz-overall-81-wins-3-losses-1-tbd-oz/

5/18The Gateway Pundit<BOOM! Elon Musk Tweets in Agreement that He Knew Twitter Was Fudging Its Numbers and Lying About It before His Offer to Purchase>

左翼は平気で人を騙す。当然真のユーザー数が少なければ、買収金額は下げるか、解約でしょう。解約条件を満たしているかですが。

https://www.thegatewaypundit.com/2022/05/boom-elon-musk-tweets-agreement-knew-twitter-fudging-numbers-lying-offer-purchase/

5/18The Gateway Pundit<Hilarious! Doocy to Jean-Pierre After Jankowicz Resigns: “The Disinformation Board is Being Shut Down Because of Disinformation?” (VIDEO)>

バイデンの打つ手はヘマばかり。

https://twitter.com/i/status/1527012377631371264

https://www.thegatewaypundit.com/2022/05/hilarious-doocy-jean-pierre-jankowicz-resigns-disinformation-board-shut-disinformation-video/

5/19阿波羅新聞網<中共气炸了!拜登与岸田文雄将发联合声明乌克兰与台湾议题入列=中共は激怒!バイデンと岸田文雄が共同声明を発表するが、ウクライナと台湾の問題を中に入れる>共同通信の17日の報道によれば、岸田文雄首相とバイデン米大統領は、23日に東京で元首会議(岸田は元首でない!)を開く。多くの日本政府当局者は、両国トップの確定方針として、台湾とウクライナへの政策と計画が会議後の共同声明に含まれることを決定した。これに対して、中国外交部趙立堅報道官は4/7の記者会見で、米国の一部の個人が、報道を混乱させ、混乱に乗じて漁夫の利を得ようと、台湾とウクライナの2つの根本的に異なる問題を意図的に併論すると警告した。

https://www.aboluowang.com/2022/0519/1750476.html

5/19阿波羅新聞網<美国预定在今年中共二十大采取干扰?沙利文与杨洁篪突然通话—沙利文与杨洁篪突然通话,事关中国内外重大议题=米国は今年の中共20大に干渉するつもりか?サリバンと楊潔篪が突然電話をかけた-サリバンと楊潔篪が突然電話をかけた。これは中国の内外の重大問題に関連している>WHは水曜日(5/18)に、米国国家安全保障問題担当補佐官のサリバンは、中共中央政治局委員で外交問題トップの楊潔篪と電話で話した。米国の金融メディアブルームバーグの報道によると、楊潔篪とサリバンの間の電話は、楊潔篪が今秋に開催される予定の中共20大で米国は干渉すると述べたことも含んでいる。

https://www.aboluowang.com/2022/0519/1750447.html

5/19希望之声<“习李权斗”成热点 专家:误判中共了=“習・李権力闘争”が熱い議論になった、専門家:中共を誤って判断することになる>国内外の一部の著名なアナリストは総て、この種の認識は実際には中共政権の専制体質を誤解して判断していると指摘している。オーストラリアに住む有名な法学者で時事・政治評論家である袁紅氷教授は、自分と李克強は北京大学の法学部の卒業生であり、李克強と非常に密接な個人的関係を持っていたと述べた。李克強自身と共産党の本質についての彼自身の理解に基づいて、現在、国民の不満と官僚の不満が沸騰していると考えている。人民は、中共の暴政を打破するために、全国民の抵抗を発動する方法を考えるべきであるが、中共の政治家に幻想を抱くのではなく、李克強のように生涯にわたって中共の言葉を聞いてきた人を当てにはできない。

最近の世論に応えて、中共の公式メディアには李克強の名前が頻繁に登場し、興奮して、李克強に大きな期待を寄せている。政治学者の黄永為は、李克強に希望を寄せる機会はほとんどないと考えている。その理由は、現在の中国の政治体制に統治権の改革がなければ、特定の人が権力の座に座ったり、下りたりするだけでは問題を解決できないからである。

https://www.soundofhope.org/post/621671

5/19阿波羅新聞網<盛传“习下李上” 宋平施压 港媒指信号清晰=噂の「習は下り、李が上がる 宋平は圧力をかける 香港のメディアに信号は明確であることを指摘>明報:「習は下り、李が上がる」が広く噂されているとき、中共の《求是》誌の最新号は、昨年末の中央経済作業会議での習近平の演説の要約を発表した。習は講話の中で、共同富裕、資本規制、炭素のピーク、カーボンニュートラルなどのホットな問題について話し、誰が中国経済の最高司令官であるかを外界に明確な合図を送った。

https://www.aboluowang.com/2022/0519/1750284.html

5/19阿波羅新聞網<李克强突然发难 他真的要取代习近平了吗?=李克強が突然反抗する、彼は本当に習近平に取って代わるつもりなのか?>最近、インターネット上で、中共の上層内部で深刻な権力闘争が起こっており、習近平が権力を失うよう迫られ、李克強が習近平に取って代わり、新しいトップリーダーになるという噂がある。李克強が習近平に反抗するには、経済問題が手を出せるのみで、必ず経済問題の主導権を取り戻すことである。今のところ、彼の目的は達成されたようである。WSJの報道によれば、李克強が習近平の影から抜け出したと報じたのはそのためである。しかし、これは単に経済的意思決定において李克強の声が大きいことを意味しているだけで、中共が習近平を李克強に完全に置き換えると決定したと考えるなら、反対の証拠は疎かにはできない。

5/17、18の人民日報の一面は異常が再現され、習近平を宣伝する記事は2日連続で出されず、李克強、汪洋、栗戦書が次々と掲載された。

《求是》誌によれば、長老たちからの圧力に関しては、言及されている名前は79歳の胡錦濤ではなく、105歳の宋平であると指摘し、思いもよらないと。宋氏が健康で頭がはっきりしているとしても、党内でどれほどの影響力を持っているのかは疑わしい。

https://www.aboluowang.com/2022/0519/1750440.html

5/19阿波羅新聞網<李克强醉翁之意?所到之处都这样—李克强视察云南大学,全程未戴口罩=李克強は、敵は本能寺?これは彼が行くところならどこでもそう–李克強は雲南大学を視察し、ずっとマスクを着用していなかった>中国の李克強首相は最近、国民への露出が急増した。李克強は今週雲南大学を訪れ、学生たちと会話を楽しんだ。彼は曲靖の少数民族の家族を訪ね、座談会に出席した。彼は視察中ずっとマスクを着用していなかった。雲南省での李克強の活動は世間の注目を集めた。李克強一行はどこへ行っても、誰もマスクを着用せず、これは疫病との戦いを政治課題と見なしている中国では珍しい。中国の時事評論家である李昂は本局とのインタビューで、国の首相として、李克強は経済の発展と国民の生活の向上を主な仕事として語っているが、李克強が視察に行っても、注目されることは少なかった。過去2年間、李克強の発言は新型コロナに触れることはめったになく、特に最近外出したとき、彼と随行はマスクを着用していなかった。明らかに、彼は意図を持ってそうしたと述べた。

https://www.aboluowang.com/2022/0519/1750345.html

5/19阿波羅新聞網<真要变天?习近平“口袋书”销毁 捧习报道全删=天下は変わるのか?習近平の「ポケットブック」は破棄され、習近平を称えた報道は総て削除される>最近、中国の広西チワン族自治区の南寧市が、中共のトップリーダーである習近平を宣伝した「ポケットブック」の回収と破壊を命じたと報じられた。現在、広西チワン族自治区の公式メディアによる「ポケットブック」に関する以前の宣伝報道はすべて削除された。

https://www.aboluowang.com/2022/0519/1750403.html

何清漣 @HeQinglian 14h

ウクライナの兵士よりウクライナ狂信者・ファンの方が良いことに気づいた。兵士は敗北した後、負傷者は医療支援でロシアの病院に行かなければならない。健康な人は「別な場所」で待つ必要がある。ウクライナ狂信者のみが認知戦で勝つことができる。ネットで興奮し続け、他の人の庭を荒らし続ける。

最も笑えるのは、彼らは自分が高い知能指数を持っており、精神勝利者になることができると考えていることである。

多分、何清漣は魯迅の「阿Q」を思い浮かべているのでは。

何清漣 @HeQinglian 14h

フランスはロシアのフランス外交官の追放に抗議する パリもこれより前に追放した。https://rfi.my/8QWg.T

コメント:ロシア・ウクライナ戦争が勃発以降、西側は対等原則を放棄した。

西側はロシアを全面的かつ強力に制裁でき、ロシアはエネルギーを購入するにはルーブル使用を要求したが、それは略奪と強盗と呼ばれて非難された。

西側はロシアの外交官を追放でき、ロシアが同等に追放すると、彼らは抗議に遭う。

ロシアの戦場での損害は敗北であり、ウクライナ軍の降伏は移動である。

–既に「1984年」のディストピアの話術になった

rfi.fr

フランスはロシアのフランス外交官の追放に抗議する パリもこれより前に追放した。

パリは水曜日に、34人のフランス外交官を追放するというロシアの発表を強く非難したが、フランスはその決定の法的根拠がないと述べた。ロシア外務省は、追放されたフランスの外交官は2週間以内にロシアを離れなければならないことを要求した。フランスは4月、ロシア大使館の庇護の下でスパイ活動したと非難した41人のロシア外交官の追放を発表した。

何清漣 @HeQinglian 13h

このツイート後のウクライナファンのメッセージは立場、IQ、EQしか持たず、それ以外は何もない。事実に基づく正義感を持たず、デマに基づく正義感、バイデンを米国の灯台として盲目的な崇拝を示している。

今後、ウクライナファンが現実の中で不幸に遭遇した場合は、認知戦について思い出させ、これらの不幸を再認識させてください。

何清漣 @HeQinglian 6h

米国財務長官:中国の都市封鎖は世界的なサプライチェーンの復活を妨げる。https://rfi.my/8QbU.T

「中国の都市封鎖の広がりを考慮すると、我々が直面しているサプライチェーンの問題を悪化させ、価格を押し上げ、中国の封鎖は商品・サービスの生産と流通を妨げることは間違いないようだ」とイエレンは述べた。

イエレンの言葉は、グローバルサプライチェーンにおける中国の役割の重要性を示している。習近平は引き続き米国に難癖つけるか、救い手になるのか? 😂

rfi.fr

米国財務長官:中国の都市封鎖は世界的なサプライチェーンの復活を妨げる。

ジャネット・イエレン米財務長官は19日、中国の新型コロナの封鎖措置が、物資の流れと世界的なサプライチェーンの復活を妨げているようだと述べた。

福島氏の記事で、老灯のYouTube番組は、本人も含めて、大多数の中国人の希望的観測では。お公家集団の団派に習を捻じ伏せるだけの豪胆さがあるとは思えない。江や曽ですら習を打倒できなかったのに。確かに習には①ロ・ウ戦争でプーチンについた②ゼロコロナの2つの失敗はありますが、毛の大躍進や文革のように大量の国民の犠牲が出ているわけでないので、習打倒は難しいのでは。

記事

全国人民代表大会(全人代)での李克強首相(左)と習近平国家主席(2022年3月11日、写真:AP/アフロ)

(福島 香織:ジャーナリスト)

中国共産党中央弁公庁が5月15日、「新時代離退職幹部の党建設強化に関する意見」という文書を発表した。

党中央弁公庁というのは党中央委員会の事務局みたいなもので、総書記ら最高指導部の秘書役が主な仕事だ。現在の主任の丁薛祥という人物は、頭は悪くなく、演説稿などもうまいのだが、習近平のイエスマンというのがもっぱらの評判だ。丁薛祥率いる中央弁公庁の打ち出したこの「意見」が、なかなか不穏である。

「・・・離退職幹部党員は継続して党の言うことを聞き、党について行くことを確保せよ。・・・監督管理、日常管理を強化し、離退職幹部党員、特に過去に指導的地位についたことのある幹部党員には厳しく関連規律を守るように求め、さらに一歩、党性観念と党の規律意識を増強するように求める。・・・」

この「意見」の内容については、公式に一問一答式の解説があり、「離退職幹部党員の教育管理方面での明確な要求とは?」という質問に対して以下のように回答している。

「・・・離退職幹部、特に指導的地位についたことのある幹部は関連規律を厳格に守ること。党中央の大きな政策方針に妄議(ばかばかしい議論)を行ってはならず、政治的にネガティブな言論を拡散してはならず、違法な社会組織活動に参加してはならず、元職の権威あるいは職務影響力を通じて自己や他人の利益をはかってならない。各種の誤った思潮に断固反対し、享楽主義、贅沢な風潮に断固反対すること。党組織の監督管理の影響力を発揮し、問題の兆しを発見し、それが大衆に悪影響を及ぼしている場合、党委員会機構部門あるいは老幹部の工作機構、党組織の責任者は速やかに警告すること。規律違反者は規則に従って厳格に処理されるものとする」

長老と対立、余裕をなくす習近平

習近平は党の長老たちと激しい対立を抱えているようだ。それを牽制するために、子分の丁薛祥にこの「意見」を出させたのだろう。

具体的にどの長老を意識しているのかは不明だが、たとえば習近平に批判的な長老の1人に朱鎔基がいる。1988年に上海でA型肝炎が大流行したときに見事に対応したとされる当時の上海市長である。

今年(2022年)3月、朱鎔基が習近平に対して「防疫政策、ゼロコロナ(動態ゼロコロナ)、都市ロックダウンや禁足令のような極端な施策によって散々な状況になっていることに反対する。必要なのは科学的・理性的な防疫であり、国家の計画や民生にマイナス影響を与えてはならない」といった9項目からなる文書を送り付けた、という噂が立ったことがあった。

この文書が本当に存在するかは裏がとれていない。だが、この噂が立ったとき、ネットでは1988年の朱鎔基のA型肝炎に関する演説原稿や当時のニュース映像が流れた。それはネット民による一種の習近平批判のやり方ではあった。

最近では、元駐ウクライナ大使だった退職幹部の高玉生も習近平に目をつけられた。高玉生は、国際金融30人フォーラムに参加したときに、ウクライナ戦争の情勢について「ロシアの敗北必至」と発言した。すると、この発言をSNS「微信」のフォーラムの公式アカウントが流し、フェニックスのニュースサイトが転載するという事件が5月10日に起きた。だが、この発言は速やかにすべて削除された。ロシア敗北論は、プーチンに肩入れしてきた習近平にとって対ロ外交の失策を批判されているのと同じであり、腹立たしい限りであったのだろう。

とにかく、「退職しても(習近平を核心とする)党に従え」「党中央の大きな政策方針に妄議を行ってはならない」「ネガティブな影響を与える言論を拡散するな」という口調は、恫喝といってもいいくらいの激しさだ。

中国はもともと長幼の序を重視する国である。大先輩たちの苦言などはとりあえず丁寧に受け止めつつ実際には無視しておけばいいものを、ここまであからさまに敵意を剥き出している。これは、習近平の焦り、不安の表れではないか。

この余裕のなさは、5月5日の政治局常務委員会でゼロコロナ政策について「一切の歪曲、懐疑、否定の言行と戦う」という表現でゼロコロナ政策貫徹を命じたのと通ずるものがある。今の習近平は自分に対する一切の批判、苦言、アドバイスについて歯を剥いて抵抗する状況なのだ。そこまで追い詰められているということなのだろう。

老灯が語った「党内筋からの情報」

そういう状況でこの数日、チャイナウォッチャーたちの間で、にわかに話題になっているのが「李克強総書記待望論」だ。

きっかけは、ネット上の人気セルフメディアを主宰する老灯という人物がYouTube番組で、党内筋からの情報として、概ね次のようなことを語ったことだった。

《5月2日に中央政治局常務委員会拡大会議が招集され、習近平は権力を放棄して秋の党大会で引退、李克強に総書記の座を譲る、と決めた。

習近平はゼロコロナ政策の過激な進め方、ウクライナ戦争でのプーチンとの準同盟化の失敗などで窮地に陥っている。全国の政治経済情勢が大きく乱れ、党内の各レベルの指導者も我慢の限界だ。もしこういう状況に歯止めがきかず、習近平が己のやり方に固執して、独断で突き進めば、共産党の集団指導体制は消滅の危機に瀕することになる。

このことから、党内では江沢民、曽慶紅、胡錦涛の長老たちが協力して、党、政府、軍、警察の実力人物を説得して支持を得て、また王岐山、王滬寧とも連携して政治局拡大会議を開催した。その会議席上で習近平問題について討論し、習近平に圧力をかけて権力放棄を迫り、第20回党大会で正式に引退するように迫った。

習近平は権力を放棄し、日常任務を李克強に託すとしたほか、第20回党大会の前に、政策基調の方向性を転換し、少しずつ目下の冒険的極左主義的やり方から脱していくことも認めた。

政治局常務委員会は習近平の仕事について、前期の反腐敗キャンペーンや厳格に党を統治したことについては功績を認め、習近平問題について16字の表現で評価を制定した。すなわち『提前交権、到站下車、平穏過度、不追責任』(権力の委譲を前倒しにして、政権の座を降りては平穏に過ごすならば、責任は追及しない)。

習近平は第20回党大会前の間は、総書記および国家主席などの儀礼的な仕事は続け、引退後は江沢民、胡錦涛のような退職国家指導者と同じ待遇を得られる。習近平は引退後、権力闘争を拡大せず、報復などもせず、安定を維持し、党と国家のイメージを守ることした。

目下のゼロコロナ政策は、新たな指導部はしばらく維持する。庶民に一つの過渡期を与えながら、彼らに習近平の政策の危険性を少しずつ認識させ、突然の政策変動に人心を怯えさせないようにする。政局の動揺はまずい結果をもたらす可能性があるからだ。(李克強の)新指導部が継続して任務を行える基礎をつくるためにも人心を動揺させてはいけない。

新しい指導部は同時に、コロナ対策の中での経済発展、生産再稼働の重要性を強調すること。

また、中央常務委員会は、中央国家機関、党委員会副書記の呉漢聖が丁薛祥に代わり、中央弁公庁の仕事を主管すること。前内モンゴル自治区書記の石泰峰は陳希の跡を継いで、中央組織部の仕事に就く。2人とも李克強派だ。

上海の行き過ぎたゼロコロナ政策については、習近平、李強(上海書記)2人とも責任があるとみられている。現在、上海の感染状況は深刻で、多くの混乱を招いている。たとえ急いで引退したところで、感染は収まらない。『鈴を解くのは鈴をつけた人』の諺どおり、李強はしばらく現状で持ちこたえねばならない。李強は、この常務委員会拡大会議には参加できず、習近平の禅譲の詳細についても必ずしも知る必要はない、とされた。李強の後継は、まだはっきりと決められていないようだが、丁薛祥の可能性があると言われている・・・。》

願望としての「幕引きシナリオ」か

さて、この「情報」を信じるか?

まず5月2日に政治局常務委員会拡大会議が開かれたというのは裏がとれない。新華社は4月29日に政治局会議、5月5日に政治局常務委員会議があったことは報じている。しかも5月5日の政治局常務委員会議のゼロコロナ堅持メッセージや、5月15日の中央弁公庁からの長老たちへの「恫喝的意見」から考えると、習近平がおとなしく李克強に総書記職を禅譲するというはちょっと考えられない。老灯自身が「俺もあり得ないと思うんだけどね」と半信半疑だ。

では、なぜ老灯はこうした裏の取れない情報をあえて流したのか。フォロワーを増やすため? あるいは反習近平派官僚が習近平を焦らせるために「フェイク」を流したのか? あるいは習近平派が官僚界の「両面人(二枚舌)」の裏切り者をあぶりだすために仕掛けた「罠」としての引退説? そして、なぜ多くのチャイナウォッチャーが「これはフェイクだろう」と思いつつ、この話題に注目するのか。

おそらく多くの人たちが「これが一番、中国にとっても(国際社会にとっても)穏便で現実的な習近平の失敗の幕引きシナリオ」と思うような説得力があるからだ。

このまま習近平が長期権力を握れば、第2の文革が起きるかもしれないし、台湾侵攻戦争をやらかすかもしれない。そんなことは誰も望んでいない。別に権力を失ったあとに習近平を逮捕しようとか幽閉しようとかそんなつもりはないから、おとなしく引退してほしい、という願いは、おそらく党内の主要官僚たちの本音ではないだろうか。

かといって習近平が去ったところで問題は残る。では誰がその後始末をつけるべきか、と言えば、若手にいきなり任せるよりも、現役の政治局常務委員の李克強か汪洋に託す方がよかろう。少なくとも彼らには習近平の暴走を食い止められなかった集団指導体制メンバーとしての責任もある。李克強は今年の全人代で1年後の首相引退を表明しているので、李克強が総書記兼国家主席となって改革開放路線回帰への道筋をつける。胡春華らを政治局常務委員会に引き上げて急ぎ実務を覚えさせれば、2年後には次の集団指導体制に引き継げるではないか──。

フェイクか、予言か。今の中国官僚たちに宮廷クーデターや政変を実行するほどの実力も意志もないけれど、習近平に自身の無能さをなんとか分からせたいという思いが、こういう根も葉もない噂になって広がっていくのかもしれない。

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