『米朝首脳会談、3つのシナリオ 「不発」「談判決裂」から「米韓同盟破棄」まで』(3/9日経ビジネスオンライン 鈴置高史)について

3/9阿波罗新闻网<王毅两会记者会上发飙 美国明确威慑 中共秒怂=王毅は両会(全人代&政商会議)の記者会見で癇癪を起す 米国は明らかに威嚇してきている 中共はすぐに退却>「米国の鉄鋼・アルミの高関税問題で打つ手は?」との記者の質問に、王毅は「その質問は攻撃的だ。中米は競争関係にあり、敵となる必要はなく、パートナーになるべき」と正面から答えなかった。

米空母カールビンソンの訪越の記事で、ネット民の余很猛は「面白いのは米国が威嚇したら中国はすぐに後退した。2月にペンタゴンが2018新核戦略報告を出したのは明らかにレッドラインで、もし中共が南シナ海や台湾、日本を挑発すれば、米軍は中共の統治をひっくり返し、解放軍を壊滅させるだろう。3/5環球時報は「米軍の軍艦は南シナ海を自由に遊弋できる」と。二度と南シナ海は中国の核心的利益と言うな、二度と武力を以て脅すようなことはするな」と指摘。

http://www.aboluowang.com/2018/0309/1081808.html

3/10阿波罗新闻网<中國走向威權國家 美戰略停止對中共接觸?=中国は権威国家に向かっている 米国の戦略は中共との接触を停止すること?> ニクソン以来、米国は中共に関与政策を採り、中国を豊かにすれば民主化が進むと思って支援してきたが、中国は逆を向いて走っている。米国の70年間の政策は失敗だった。米国の中共戦略は変わるのだろうか?

バイデンの国家安全顧問だったエリー・ラットナーは「中国に対しアメとムチが必要」と意見表明、米国議会の米中関係作業グループ共同議長のリックラーセン下院議員は「中国との衝突は不可避だからその軍事的な準備をする一方、米国が持つ教育、商業、貿易、投資、軍事力をもっと活用すべき」と述べた。テキサス大学のウイリアム・インボーデンは「米中はツキデイテイスの罠に嵌まるには経済関係が相互依存している。戦争は多大な損失を産む。トランプの対中高関税政策は両国の経済依存関係を引き剥がすのかもしれない。それができれば米国は今までと違った戦略が採れる」と述べた。

http://tw.aboluowang.com/2018/0 310/1082166.html

3/10阿波罗新闻网<川普拟见金正恩内幕曝光 有一重大情况 白宫澄清=トランプは金正恩の言ったことを明らかにして思案中 重大な状況であるがホワイトハウスは何をすれば良いかハッキリ分かっている>トランプが韓国の鄭義溶・大統領府国家安保室長と面会した時には、金正恩の親書はなく、口頭伝達だったとのこと。トランプは3/9ツイッタ-で「金正恩は韓国の代表団と核ミサイルの一時的凍結ではなく、非核化について話合い、またこの期間中ミサイル試験もしないとした。大きな進歩であるが、制裁は合意に達するまでは続ける。会談は行われるだろう」と表明した。ホワイトハウスの事情通は米国の過去27年間の対朝政策は失敗と言うのをトランプ政権は知っていてそこから教訓を得ようとしている。

http://www.aboluowang.com/2018/0309/1081799.html

3/9希望之声<金正恩“妥协”将会见川普 专家:这两大变化促成的=金正恩の妥協がトランプとの会見を可能にした 専門家は「この両者の変化は促成だ」>コロンビア大学の李天笑博士は「この変化は2つの外界の変化による。一つは米国大統領がトランプになったこと。二つ目は習近平が江派を抑えて朝鮮を支援し無くなったこと。どんな結果になるか2つの点に着目してみたい。一つは金正恩が騙すだけで実質的な結果が得られない場合、もう一つは非核化の端緒になる場合」と述べた。時事評論家の唐靖遠は「金の言う朝鮮半島の非核化は北の非核化だけでなく、米軍空母や在韓米軍の非核化も指している。更に言えば、非核化を話し合う前に①金体制の安全の保証②威嚇を受けない環境下でと金は要求。「威嚇を受けない」というのはどういう意味か?在韓米軍の撤退か?軍事演習の中止か?こんな条件は米韓とも受け入れられない。非核化と言うボールを米韓に預ける作戦だろう。李天笑は「もし、最終的に金が協議をぶち壊すか会談が破裂すれば米国は軍事行動を取る可能性が高くなる。特に再度核実験とかミサイル発射をすれば。米軍は近じか5015作戦計画を試す演習をする。核攻撃を含む先制攻撃である。

https://www.soundofhope.org/gb/2018/03/09/n1604288.html

http://www.sankei.com/world/news/171012/wor1710120006-n1.html

藤井厳喜氏の『希望の日米新同盟と絶望の中朝同盟』には「これは今まで誰も指摘してこなかったことだが、チャイナと西側諸国、特にアメリカとの暗黙の合意とは、以下の2つであった。

第1は、中国共産党が対外侵略戦争を起こさないという約束である。中国共産党の国内における人権弾圧に関しては、アメリカも西側諸国もこれを相当程度、看過することが出来る。口先では非難しても、これを理由にチャイナを国際的な貿易体制から排除することはしない。しかし中国共産党が現行の国際秩序を破壊して、領土や領海を拡張するような侵略戦争をすることは許されない。西側諸国のこの要求を中国共産党は受け入れ、その代わりに世界の開かれた経済システムへの参人を許されたのである。それによって高度の経済成長が可能となった。中国共産党が対外侵略戦争を行わないことは「最重要の暗黙の了解」であった。

第2の条件は、中国共産党が台湾への武力侵攻を行わないことである。この了解事項をアメリカは特に重視した。これは、第1の暗黙の了解をより具体化した合意であると考えることが出来る。そもそも1979年にアメリカが、中華人民共和国との外交閲係を樹立した時に、この台湾独立の不可侵は米中問における最も重要な了解事項であった。鄧小平は繰り返し、アメリカ側に「台湾の武力解放」がないことを約束した。これは口頭における約束ではあったが、それゆえに条約などに明文化された協定よりも、より重大な紳士協定であった。

1979年、アメリカは、中国共産党をチャイナの正式の代表と認めると同時に、国内では台湾関系法を成立させた。台湾関係法は、台湾の国民(people)の意思を尊重することを明記している。台湾に対する武器供与も約束している。中国共産党は、台湾関係法を持っているアメリカとの国交正常化を受け入れたのである(この件に関してはあとで詳述する)。

台湾関係法による、事実上の台湾独立の維持という条件を受け入れたくないのであれば、中国共産党政権はアメリカとの国交正常化を拒絶することが出来たのである。すなわち、その時点においては、台湾独立を認めないという原則を無視して、米国との国交正常化とその延長線上にある経済的利益を優先するという判断を下したのであった。

台湾独立の拒否は、チャイナ外交における原則でも核心的利益でもなかったのである。その時点では、アメリカと国交正常化し、世界の開かれた貿易体制に参入し、経済発展を図ることの方が、彼らのいう「ワン•チャイナ•ポリシー」の原則よりもはるかに重要だったのである。」(P.160~161)

とありました。習が鄧小平を嫌っている理由が分かりました。米国と勝手に密約を結んだからでしょう。でも役割分担で、鄧が騙す役で、習が実行役かも。まあ、大中華は本当に「騙す人間が賢い」世界ですから、米国は「間抜け」としか思っていないのでは。今の日本は更に上を行く「大間抜け」ですが。

上述の中国語の記事と鈴置氏の記事で、会談を破談させれば米軍の攻撃の可能性は高まるとのことです。やはりトランプは「平和の為の努力をした」とのアリバイ作りに成功したという事です。もし本当に金が下りて非核化に成功するなら万々歳です。日本の軍事力強化とは別の話として。

まあ、会談しない可能性もありますから。事務局が事前準備するときにゼロ回答であったなら。これが「不発」の意味です。「米韓同盟」破棄まで行くかどうかです。中国を利することになりますので。藤井氏の著作に依れば、習の中国は密約破りをしようとしていますので、易々と中国に朝鮮半島を渡すことはないと思います。韓国民の犠牲が出たとしても。日本はEMPでミサイルが飛べなくしてほしい。

記事

「首脳会談」を巡って米朝の駆け引きは続く(写真:AP/アフロ)

前回から読む)

米朝首脳会談は開かれるのか。戦争は避けられるのか。3つのシナリオで読み解く。

5月までに米朝首脳会談

—米朝首脳会談の可能性が急浮上しました。

鈴置:北朝鮮を訪問した韓国の特使団が3月8日、ワシントンでトランプ(Donald Trump)大統領に会い、米朝首脳会談を開きたいとの金正恩(キム・ジョンウン)委員長の意向を伝えました。

米国は直ちに応じました。トランプ大統領は「(非核化に)合意できるまで(対北)制裁は続けるが、(米朝首脳)会談は計画中だ」とツイート

Kim Jong Un talked about denuclearization with the South Korean Representatives, not just a freeze.

Also, no missile testing by North Korea during this period of time.

Great progress being made but sanctions will remain until an agreement is reached. Meeting being planned!

ホワイトハウスのサンダース(Sarah Sanders)報道官も「彼(トランプ大統領)は金正恩からの会談の要請を受け入れる。場所と日時は今後決める」と語りました。ツイートでも読めます。

greatly appreciates the nice words of the S. Korean delegation & Pres Moon.

He will accept the invitation to meet w/ Kim Jong Un at a place & time to be determined.

We look forward to the denuclearization of NK. In the meantime all sanctions & maximum pressure must remain

なお会談時期に関し、韓国の特使、鄭義溶(チョン・ウィヨン)青瓦台(大統領府)国家安保室長はトランプ大統領との面談後の会見で「大統領は『(2018年)5月までに金正恩と会い、完全な非核化を成し遂げる』と語った」と述べています。

トランプ大統領の誤解

—では、米朝首脳会談の開催は確定的ですね。

鈴置:まだ、微妙な点があります。トランプ大統領が「北朝鮮が全面的な非核化に向け大きく動き出した」と理解――誤解したフシがあるからです。

先に引用したツイートでも、わざわざ「金正恩が韓国と非核化を話し合った。凍結ではない」と強調しています。

韓国の特使、鄭義溶・室長は会見で「金正恩は非核化を約束した」と語っています。大統領もそう説明され、真に受けたと思われます。

I told President Trump that, in our meeting, North Korean leader Kim Jong-un said he is committed to denuclearization.

Kim pledged that North Korea will refrain from any further nuclear or missile tests.

でも、金正恩委員長の言う「非核化」とは、核とミサイル実験の一時的な停止を意味するに過ぎないと見られます。

少なくとも北朝鮮から戻った当日のソウルでの鄭義溶・室長の説明では「対話が続く間は、追加の核実験や弾道ミサイルの試射など戦略的な挑発を再開しない」ということでした(「『時間稼ぎ』の金正恩に『助け舟』出した文在寅」参照)。

鄭義溶・室長もトランプ大統領に「核・ミサイル実験はもうしない」と説明したと明かしていますが「対話が続く間は」との条件も伝えたとは言っていません。

トランプ大統領を米朝首脳会談に応じさせるため、特使が金正恩委員長の発言を都合よく誤訳して伝えるのではないか、との懸念が韓国では語られていました。

米朝の仲介役を務めることで外交的な主導権を握る、というのが文在寅(ムン・ジェイン)政権の基本戦略です。

中央日報の金玄基(キム・ヒョンギ)ワシントン総局長は「『何も見えない』仲立ち外交の危険性=韓国」(日本語版、3月7日)で「仲人口」(なこうどぐち)が韓国を危うい立場に陥れかねないと危惧していました。

韓国の仲人口を牽制

—「仲人口」が破綻すると、どうなるのでしょうか。

鈴置:まずは、米朝首脳会談が不発に終わる可能性があります。早速、韓国の「仲人口」を牽制するかのような発言がホワイトハウスから飛び出しました。

3月8日、匿名の高官が電話でメディア各社と会見し「完全な非核化という結果にのみ合意する」と語りました。「交渉で北朝鮮の核施設に対する検証を要求するのか」との質問には「完全な非核化のためには当然、実施する」と答えました。

VOAの「米高官『北朝鮮の完全な非核化だけに合意する』」(韓国語版、3月9日)で読めます。

ただトランプ大統領も、金正恩委員長に非核化するつもりなど全くないと分かっていて、会談する可能性もあります。

トランプ政権は戦争の覚悟まで固めて北朝鮮の核問題に臨んでいる。しかし、その決意が金正恩委員長に伝わっていないのではないかとも懸念しています。

米国としては、金正恩委員長との会談をトランプ大統領の本気度を伝える場に活用できるのです。平和的に解決するためにはもちろん、軍事的に解決するためにも「意思の通告」――最後通牒の場が必要不可欠です。

動揺が広がる北朝鮮

—米朝首脳会談が開かれるということで「米国は非核化の要求を放棄した」と言う人もいます。

鈴置:北朝鮮ではそう説明し始めたようです。内情を知る人によると、普通の人はもちろん労働党の幹部も米国の空爆を恐れ、動揺が広がっていた。ここで嘘でもいいから「米国は非核化の要求を降ろした」つまり「戦争はない」と宣伝しないと体制が持たない。

—「米国が非核化要求を放棄した」と主張するのは北朝鮮関係者ということですか?

鈴置:その立場になくても「対話=妥協」と勘違いしている人がいます。現在、米政府が対話の場を作ろうとするのは、決意をなんとか伝えたいからです。交渉により妥協するからではありません。が、米国でもなかなかそれが理解されない。

そのためでしょう、米政府系メディアのVOAが「対話」(talk)と「交渉」(negotiation)を区別して報じ始めました。3月8日、エチオピアでティラーソン(Rex Tillerson)国務長官がこう発言しました。

We are a long ways from negotiations. We need to be very clear-eyed and realistic about it.

I think the first step, and I’ve said this before, is to have talks.

これを引用したVOAの「ティラーソン長官『北朝鮮との交渉は遠くにある』」(韓国語版、3月9日)は「初めの一歩は、前にも言ったように(交渉ではなく)対話なのだ」と「交渉」という単語を補って訳しました。

2つの廃棄の交換

—では、米朝首脳会談は実施しても決裂する……。

鈴置:金正恩委員長が核を完全に放棄しない限りは。そうなれば戦争の可能性が一気に増します。北朝鮮もそれは分かっている。

しかし、このままだと経済制裁と軍事的な圧迫で体制が崩壊しかねない。追い詰められたあげく「対話」に打って出たのでしょう。

—「対話」に出ようが、決裂すれば逆効果です。

鈴置:可能性は低いけれど、金正恩委員長が生き延びる道があります。本当に核を放棄することです。もちろん朝鮮人民軍からは強い反対の声が出るでしょう。

ただ、軍をなだめるために核放棄と同時に、米韓同盟を廃棄させれば何とか体制を維持できるかもしれません。

鄭義溶・室長が金正恩委員長の発言として伝えた中に、以下の1項目があります(「『時間稼ぎ』の金正恩に『助け舟』出した文在寅」参照)。

軍事的な脅威が解消され、体制の安全が保障された場合、核兵器を保有する理由がない。

「軍事的な脅威が解消」とは在韓米軍の撤収、さらには米韓同盟の廃棄を指します。核と米韓同盟の廃棄を交換しようとの申し出です。鄭義溶・室長は当然、トランプ大統領に伝えたでしょう。

どうせ、米韓同盟は持たない

—米韓同盟の廃棄を米国が飲むでしょうか。

鈴置:トランプ大統領なら飲むでしょう。そもそも「日本や韓国は自分で守れ」という公約を掲げて当選した人です。

就任後は「韓国は歴史的に中国の一部だった」と語りました。韓国を米国の勢力圏外の国と公言したのです(「『韓国は中国の一部だった』と言うトランプ」参照)。

この発言を韓国メディアは「トランプの暴言」と片付けました。でも、米国の安全保障の専門家の多くが、はっきりと言うかは別として「米韓同盟はもう長くは持たない」と考えている。

韓国は米国を離れ中国に吸い寄せられていく。米国もそんな韓国を守る経済的、精神的な余力を失いました。

2月16日に米商務省が提示した、鉄鋼の輸入制限案の1つが「53%の関税」という過激なものでした。対象となった12カ国は中国やロシアなど仮想敵国がほとんど。

しかし、韓国は米国と同盟条約を結んでいるというのに12カ国の1つに入ったのです(「北より先に韓国に『鼻血作戦』を発動する米国」参照)。

韓国では不満の声が上がりました。が、米国からは「韓国が『仮想敵リスト』に入った」ことへの違和感は聞こえてこなかった。

日本の安保環境は激変

—結局、米朝首脳会談は……。

鈴置:不発に終わるか、実現しても米国が「最後通牒」を手渡す場になるか。あるいは、平和的に解決したとしても米韓同盟が消滅の危機に瀕するか――。いずれにせよ、日本を取り巻く安保の環境が激変します。

(次回に続く)

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