6/22『月刊日本』2015年7月号酒井信彦 『アジアに蘇ったナチズム国家』について

経済=金儲けに目が眩んだ人間が他人を道徳的に批判する資格はありません。欧米は勿論、中韓も。そもそも民主主義国と言ったって、自分たちの利益を極大化するように歴史的に動いてきただけでしょう。王権→貴族→ブルジョワ→一般大衆と政治的に主権は変遷してきましたが、重商主義、帝国主義(=植民地主義)で自分たちのことしか考えて来なかった連中が今更何を言うかと言いたい。日本を歴史的に非難できる国はないでしょう。パル判事は「ハル・ノートのようなものをつきつけられれば、モナコ公国やルクセンブルク大公国でさえ戦争に訴えただろう」と言って日本の戦争参加を擁護しました。総てではないにしろ、アメリカと英国の陰謀に日本は巻き込まれた訳です。戦争に負けてしまった国が大国になると、妬み嫉みでいろいろ言いがかりをつけて金を取ろうとする輩が出て来るという事です。

中国は歴史的に見ると漢人以外に統治されて来た時代が長かったです。力が総ての世界です。毛沢東が「政権は銃口から生まれる」と言ったのは中国では真理です。長野朗が喝破したように中国は移民政策で自国の領土を広げようと昔からやって来ました。華僑がその典型です。今金持ち中国人が白人国家に居を構えています。中華思想にドップリ浸かった彼らを受け入れれば伝統文化が破壊されることは間違いなしです。日本も安易に移民で人口を増やすのではなく、かつ中韓からの留学生もスパイの可能性があるので少なくすべきです。

記事

※このタイトルは月刊日本によるもので、私の考えは、中華人民共和国は最初からナチズム国家であると言うものです

フィリピンのアキノ大統領が国賓として来日し、安倍首相と会談するとともに、講演や記者会見を行ったが、中共をナチスになぞらえて批判したことが、極めて印象的であった。六月四日の朝日によれば、大統領は前日の都内での講演で、「ナチスドイツを国際社会が止められずに第二次世界大戦に至ったことを例にだし、中国の動きに国際社会がストップをかける必要性を訴えた」とある。アキノ大統領の発言に対して、中共の報道官はすかさず反発した。それは中共の最も痛いところを突かれたからである。

アキノ大統領の言い分は至極もっともである。最近の動向を見ても、中共が南シナ海で大幅な埋め立てをやっていることが明らかにされた。国防白書を公表して、ますます海洋軍事力を強化する方針を打ち出した。シンガポールで行われた、アジア安全保障会議において、南シナ海での活動が軍事目的であることを初めて明言した。中共のいう「核心的利益」の範囲とは、ナチスの「生存圏・レーベンスラウム」にそっくりだ。

.ただし、いまさら指摘するまでもなく、中共が現代に存在する明確なナチズム国家であることは、ずっと以前から客観的な事実であった。第一に共産主義という、自由なき赤色ファシズム国家である。民主政治は存在しないし、国民の人権は甚だしく踏みにじられている。第二に、中共はその成立の段階から、紛れもない侵略国家である。第二次大戦後の民族独立の歴史の潮流に逆行して、清帝国を再建したからである。さらに第三に、民族抹殺を実践するジェノサイド国家である。その民族虐殺の方法は、ガス室を使うのではなく、大量のシナ人移民を送り込み、現住民族を同化・吸収・消滅させるという方法である。

このファシズム・侵略・民族抹殺という三要素が、見事なまでの三点セットとして揃っているのだから、中共が現代に生きるファシズム国家であることは、全く疑問の余地のない事実と言わなければならない。つまり旧ソ連をはるかに凌駕する、極めつけの「悪の帝国」である。

しかし約二十数年前、悪の帝国ソ連が崩壊した後、アメリカはこの中共帝国を崩壊させるという歴史的使命を、すっかり放擲してしまった。ずっと小物のならず者国家を、「悪の枢軸」「テロ支援国家」などと呼んで、テロの撲滅を歴史的課題としてしまったのである。それだけではない、日本の経済成長を危険視して、ジャパン・バッシングに走る一方、中共の経済成長を積極的に支援した。このナチズム国家を野放しにしたことこそ、最近の四半世紀において、アメリカが犯した最大の過ちに他ならない。そのために、強権・ロシアまで復活した。

また先進国を自認するヨーロッパも、中共の経済成長に伴って、かつての人権問題における中共批判すら、全く行わなくなってしまった。つまり欧米先進国が唱える、民主主義・人権主義は、明らかにまがい物であることが明らかになった。

その中でも、ドイツの場合はその堕落ぶりが実に顕著である。日本と対比する形で、ドイツは過去を真剣に反省していると頻りに言われるが、そんなことは全くない。ドイツのメルケル首相は、中共を煩雑に訪問して、経済優先の友好関係を歌い上げてきた。

元ドイツ大統領・ワイツゼッカーの、「過去に目を閉ざす者は、現在に対しても盲目になる」とは、日本を批判するために良く使われる言い回しである。現在の中共・ナチズムに対して、ドイツは盲目であるのだから、過去の歴史を決して直視などしていないのである。ナチスの過去を本当に反省しているのなら、現代に生きるナチズム国家・中共の蛮行を黙認できるわけがない。

また、ナチスの被害者であるユダヤ人の中共批判も、殆ど聞いたことがない。つまり、ナチスの加害者も、被害者も、いまだにナチスの悪を問題にする世界中も、現実に存在するナチズムに、目を瞑ってしまっているのである。これこそ現在の世界が、いかに精神的に腐敗・堕落してしまっているのかの、明白な証拠に他ならない。

中でも滑稽なまでに愚かなのは、我が日本である。戦後七十年も経つのに、ポツダム宣言や戦後談話が問題にされ、安保法制問題の大騒ぎでは、解釈憲法のやり方はナチス方式だとの批判する。ナチス方式どころか、完璧なナチズム国家が、我々の目の前に存在し、我が国を敵視して侵略せんとしているのである。どこまで馬鹿になれば気が済むのか。

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