『苦境のバイデン陣営、次期大統領選にトランプ氏を引っ張り出したい理由 実績を誇示できないバイデン大統領の再選作戦が明るみに』(9/14JBプレス 古森義久)について

9/12The Gateway Pundit<Trump Legal Team Puts Dagger Through DOJ’s Political Charade: ‘This Is Going to Backfire – Badly – on Biden’>

大統領記録法は強力とのことだが、汚い民主党のやることだから。

“The [Presidential Records Act] accords any President extraordinary discretion to categorize all his or her records as either Presidential or personal records, and established case law provides for very limited judicial oversight over such categorization. The PRA further contains no provision authorizing or allowing for any criminal enforcement,” Trump’s motion read.

“What is clear regarding all of the seized materials is that they belong with either President Trump (as his personal property to be returned pursuant to Rule 41(g)) or with NARA, but not with the Department of Justice.”

Multiple experts said this latest motion completely eradicated the DOJ argument.

https://www.thegatewaypundit.com/2022/09/trump-legal-team-puts-dagger-dojs-political-charade-going-backfire-badly-biden/

9/12The Gateway Pundit<EXCLUSIVE: “I Believe He Will Be Our President Again” – Trump-Endorsed AZ State Sen. Wendy Rogers Responds To Biden’s Blood-Red Speech (VIDEO)>

バイデンは米国を分断し、FBIは信頼するに足らないと。

Rogers: This is where we are. We are the state of Arizona, and as such, we have to stick up for ourselves because, certainly, the federal government will not. And now we have a resident in the White House who has made it clear with that blood-red background with two United States Marines co-opted into having to stand there and clearly indicating to those of us who love our country that he has no compassion or will to stick up for us. So we, as Arizonans, are going to have to stick up for ourselves and elect a great governor Kari Lake.

Rogers: The FBI has lost credibility with the American people. It pains me to see that, to see a venerated law enforcement arm that when I was growing up, and even when you were growing up, they were respected. Now everybody knows that they have been corrupted and they are a political bludgeon.

https://www.thegatewaypundit.com/2022/09/exclusive-believe-will-president-trump-endorsed-az-state-sen-wendy-rogers-responds-bidens-blood-red-speech-video/

2つのラスムセン世論調査のデータで、強く同意or不同意の数字を見れば、バイデンのスピーチや行動に嫌悪感を持つ人が多いのでは。

9/14看中国<吹哨人国会作证:推特员工有中共特务(图)=内部告発者が議会で証言:Twitter の従業員には中共のスパイがいる (写真)>9 / 13、米国上院司法委員会は、Twitter の元セキュリティ責任者Peiter Zatkoを召喚して証言させた。彼は、FBI が Twitter社に、少なくとも 1 人の中国人スパイが働いていることを知らせており、一部の従業員は、中共が Twitter ユーザーのデータを収集するのではないかと懸念していると述べた。同日のロイターの報道でも、中共の地方当局がツイッターの大得意先になっていることが示された。

チャック・グラスリー上院議員は公聴会の開会の辞で、内部告発者Zatkoの情報は、TwitterはSNS企業で働いている少なくとも1人の中国人スパイを知っていたことを示していると述べた。

昨年 Twitter から解雇された Zatkoは公聴会で、一部の Twitter 従業員は、中共政府が同社のユーザーに関するデータを収集するのではないかと懸念していると語った。中国の広告主からの広告収入を最大化しようとするチームもあれば、地政学的な緊張が高まる中、中国でのビジネスを懸念するチームもあり、内部で衝突しているというロイターの記事に言及した。

グラスリーによると、Zatkoは発言の中で、FBI がツイッターに、社内に少なくとも 1 人の中国人スパイがいると通知したことを指摘した。

Zatko はまた、解雇される 1 週間前に、中共国家安全部 (MSS) のエージェントが Twitter の給与計算に関与していることを知ったと証言した。

中共のエージェントがまだ同社で働いているかどうかは不明である。

Twitter社取締役の李飛飛だって中共のスパイではないのか?Zatkoはセキュリテイ上、中共スパイを辞めさせようとして解雇された可能性もある。マスクはこんな危ない会社を買うと大損する。

https://www.secretchina.com/news/gb/2022/09/14/1016630.html

9/14阿波羅新聞網<何时请君入瓮?美国正考虑制裁中共的系列方案—路透社:美国考虑制裁中国以卫台 台湾施压欧盟跟进=いつ自白用の熱した甕に入るのか?米国は中共を制裁するための一連の計画を検討している–ロイター通信:米国は台湾を守るために中国に制裁を課すことを検討し、台湾はEUに共に歩む(制裁の準備をする)よう圧力をかける>ロイター通信は13日、米政府が北京の台湾侵略を阻止するため、中共に対する一連の制裁を検討しており、欧州連合(EU)も台湾からの強力なロビー活動に直面していると独占的に報じた。

中共をここまで大きくして、遅きに失した感はあるが、“better late than never”でしょう。

https://www.aboluowang.com/2022/0914/1802566.html

9/14阿波羅新聞網<习近平的中亚之行是否能达到其目的?=習近平の中央アジア歴訪は目的を達成できるか?>今回の習近平の中央アジアへの旅は、中国 – キルギスタン – ウクライナの鉄道プロジェクトを除いて、表面的なものである。言い換えれば、表面的には、習近平は中共20大に向けて今回の訪問を利用し、彼の外交政策の偉大さと正しさを示すことができる。しかし、実際には、北京がより懸念しているのは、現在のウクライナの反撃がロシアの国内政治に影響を与え、プーチンの執政基盤を揺るがせば、SCO の見通しが楽観的に発展することは困難になるということである。

ロシア軍の困窮度をプーチン以外の誰が解決できるか?また中国経済の崩壊を習以外の誰が止められるか?両国とも難しくて誰もいないのでは。

中共とウズベキスタンを結ぶ鉄道は、キルギスタン国内には鉄道路線がない

https://www.aboluowang.com/2022/0914/1802540.html

9/14阿波羅新聞網<英国情报:俄国王牌军团损失惨重 数年难恢复=英国情報機関: ロシアのエース部隊は多大な損失を被り、数年間回復は困難>英国国防省の情報機関は、先週のハリコフからのロシア軍の撤退は、一部、西部軍管区 (WEMD) の「親衛第 1戦車軍団」 (1 GTA) によるもので、戦争の初期段階で死傷者数が夥しく、ウクライナ軍の最近の反撃までに完全に再編成できなかったと述べた。

https://www.aboluowang.com/2022/0914/1802546.html

9/14阿波羅新聞網<北京实质挺俄侵乌 乌克兰加入对华跨国议会联盟=北京は実質的にウクライナに対するロシアの侵略を支持しているため、ウクライナは対中政策に関する列国議会連盟に参加する>対中政策に関する列国議会連盟 (IPAC、Inter-Parliamentary Alliance on China) は本日、ウクライナが同盟に参加したことを発表した。ウクライナの IPAC の 2 人の共同議長は、主な理由はロシア・ウクライナの戦争に対する中国の姿勢であると 中央社に語った。

露中は人類の敵と思った方が良い。

https://www.aboluowang.com/2022/0914/1802485.html

9/14阿波羅新聞網<日经:习近平的新军委副主席浮出 多名亲信进新军委 全支持武力侵台=日経:習近平の新軍事委員会副主席が浮上、多くの腹心が新軍事委員会に入り、全員が台湾への武力侵略を支持>中共20大が10月に開催される中、日本のメディア「日経アジアレビュー」は、習近平が中共総書記兼中央軍事委主席に再選される可能性があると予測している。そうなれば習は、自分の人脈を軍事委に抜擢し、彼らの共通点は、彼らがすべて台湾に対して「タカ派」であることである。

日米は備えを。沖縄県知事は国民を守るように行動せよ。

副主席候補、左から:李橋銘、張昇民、徐起零、常丁求。

https://www.aboluowang.com/2022/0914/1802456.html

何清漣がリツイート

何清漣 @HeQinglian  10h

返信先:@Cuperti62009250

徹頭徹尾、私は情報の真実性のために戦っている。

正義の名の下に嘘をつくのも嘘である。正義の基準は常に主観的であるため、特に左派や独裁者は自分たちが正義の体現者だと考えている。

ツイ友はコメントしてください。我々は情報の真実性が必要であるか、或いは嘘に耳を傾ける必要があるのか。

何清漣 @HeQinglian  10h

第二次世界大戦の歴史再訪:

日本軍は戦果を天皇に報告し、撃沈した米空母の数は、米国が保有する空母の数の4倍であった。ある日の報告時、天皇は我慢できず、報告者に「空母XXXは4回撃沈されているが、米国の空母は同じ名前を好むのか?」と尋ねた。軍事報告者は一瞬言葉を失った。

何清漣がリツイート

Zhix @Wu_Zhi  7h

返信先:@JianglinLi、@ZLKYBNt9u0RgiDG、and @Isabel_3299

新左翼の理論の核心は、常識に逆らい、常識を覆し、境界を越えることである。

全体的な政策は次のとおり:

国境を越えるニュース組織:フェイク ニュースを作る

プレス声明:禅問答

国境を越える専門家:偽の専門家

国境を越える科学者:政治を至上とする

国境を越える芸術家:フェイクアート

国境を越える民主立憲主義:偽の選挙、偽の公約、有権者への責任を負わず

国境を越える限られた政府:無制限の政府

何清漣 @HeQinglian  10h

クルーグマン::なぜ世界はそれほどフラットではないのか https://cn.nytimes.com/opinion/20220907/the-world-is-getting-less-flat/

フクヤマよりちょっと誠実。 「世界はフラットだ」といった自分をキッパリ否定した。

フクヤマの「歴史の終わり」は、世界のグローバル化と世界統一の理論的根拠を提供し、4回改訂したが、依然として欠陥が多く、ぼろが出ないように取り繕うのは困難である。これまで彼らは、多極化した世界が常態と言うのを認めず、世界統一が夢であることを認めようとはしなかった。

何清漣 @HeQinglian  2h

SCO–プーチン・習会談が世界の注目を集めているのはなぜか?

https://rfa.org/mandarin/pinglun/heqinglian/hql-09132022134809.html

本稿は、過去 10 年間の中露関係の変化を振り返り、クリミア危機以降、中国はもともと慎重でなかったロシアとロシアの関係を慎重に管理し、地政学とエネルギーで協力合意に達した。多極化した世界の構造が形成された今、欧米は依然として西側が主導する世界構造のかつての栄光を懐かしく思っているが、中国とロシアは彼らが求める新しい情勢を的確に見ている。

rfa.org

評論|何清漣:–プーチン・習会談が世界の注目を集めているのはなぜか?

上海協力機構は 2001 年 6 月 15 日に設立された。長年あまり存在感がなかったが、今年は特別に注目を集めた。 SCO が今年大きな動きを見せているわけではないが、習近平とプーチンが 9 / 15に SCO が会合するウズベキスタンで会談する可能性がある。

何清漣 @HeQinglian  5h

ロイターはこのニュースを漏らした:

EUの輪番議長国を務めるチェコ共和国が発表した会合の概要によると、EUのエネルギー大臣会合でロシアのガス価格に上限を設けるという提案は、EU諸国から幅広い支持を得られなかった。

各国大臣は欧州委員会に対し、特にロシアを対象とするのではなく、より広範なガス価格の上限など、他の緊急措置を準備するよう要請した、と概要は示した。

reuters.com

EU諸国は、高騰するエネルギー料金に対する緊急の解決策を模索している。

EU諸国のエネルギー大臣は金曜日に集まり、市民を保護するための可能な対策の長いリストから解決策を打ち出す。

何清漣 @HeQinglian  1h

ゼロコロナは社会統制の重要な手段となり、ワクチンパスポートはグレートリセットのシュワブが提案し、中国が最も成功している。 中国人の住居移動の自由はまだ達成されておらず(戸籍制度)、行動の自由が先行して失われる。

引用ツイート

NYT中国語ウェブ @nytchinese  20h

地方自治体は、ゼロコロナ規則に従わない者に対してますます厳しい罰則を課している。 この数か月で、多くの人が新型コロナウイルスの検査を受けていないために警察に 5 日から 10 日間拘束されている。 8月、陝西省の警察は、核酸検査を2回受けず、屋外で自転車に乗っていたとして、20歳の男性を5日間拘留した。 彼らは、彼の行動は「疫病の伝染リスクを示した」と述べた。https://nyti.ms/3TXkMjY

何清漣がリツイート

Zhix @Wu_Zhi  13h

返信先:@Wu_Zhi、@JianglinLi、 and 2 others

国境を越える道徳:道徳の破壊

国境を越える美学:審醜眼

国境を越える性別:LGBT…

国境を越える歴史:歴史を伝説に変える

😆

古森氏の記事では、バイデンは一度トランプを破ったというが不正選挙をしての上だから、2024年もまた不正をし、共和党エスタブリッシュメントやRINOもまた巻き込んで勝とうというつもりなのか?それなら民主党に少なくとも若手で良い人材はいないのかと思う。不正をしなくてトランプに勝てる人物。既成の民主党政治家ではいない。極左やLGBTQ、中共女スパイを抱いた人間とか。

共和党は今年11月の中間選挙と2024年大統領選で、民主党が不正をしないようにしっかり監視しないと。共和党有利とかでなく、公正な選挙結果になるように。RINOが不正をするなら負けた方が良い。

記事

ジョン・F・ケネディ大統領図書館・博物館での講演の後、来賓に語りかけるバイデン米大統領(資料写真、2022年9月12日、写真:AP/アフロ)

(古森 義久:産経新聞ワシントン駐在客員特派員、麗澤大学特別教授)

バイデン米大統領の中間選挙から次回大統領選挙に向けての新戦略が明らかとなってきた。

バイデン氏は2024年の大統領選への再出馬の意欲を示しながらも、母体の民主党の指名にはなお党内の抵抗があるとみている。そこでこれまでの政策の成果よりもドナルド・トランプ前大統領との戦いを訴え、トランプ氏を一度破った実績を最大の武器にする作戦をとるというのだ。だがこの作戦には民主党側にも批判的な意見が多い。

トランプ氏を名指しで攻撃

バイデン大統領は9月1日の主要演説でトランプ前大統領とその支持層を「米国や民主主義の敵」と断じ、近年では稀なほど闘争的姿勢を打ち出した。バイデン大統領は24分間の演説のほとんどをトランプ前大統領を中心とする「MAGA」共和党員への激烈な非難に終始した(MAGAは、「Make America Great Again:アメリカを再び偉大にする」という政治スローガンの頭文字)。

バイデン大統領は演説で「トランプとMAGA共和党員は民主主義と米国の敵だ」「MAGA共和党員は選挙結果を認めず、法の支配を守らない国家への脅威だ」などと糾弾した。

バイデン大統領は就任から1年半余り、トランプ氏を正面から名指しで非難することはほとんどなかった。それがこの時期にトランプ氏と共和党を「米国の敵」とまで断定して過激に攻撃するようになったのだ。バイデン大統領はこの演説の直前にもトランプ支持層を「セミ(半)ファシスト」と呼び、波乱を呼んだ。

バイデン大統領はこの演説で、共和党側にもMAGA党員と主流派の党員がいると、ちらりと述べながらも、その後すぐに「今の共和党はドナルド・トランプとMAGA共和党員によって支配され、指導され、威迫されており、そのことが我が国にとっての脅威となっている」と訴え、共和党全体がトランプ氏と一体なのだという認識もあらわにした。

この前提にはバイデン氏が79歳という高齢にもかかわらず、公式宣言こそしていないが、2024年の大統領選挙に再出馬したい意思があることを機会あるごとに明確にしているという実態が存在する。現にカマラ・ハリス副大統領は9月11日放映のNBCテレビのインタビュー番組で、「バイデン大統領は再出馬の意思をきわめて明確にしている」と述べ、2024年には自分もバイデン氏の副大統領候補としてまた「誇りをもって出馬する」と語った。

政策の実績を誇示できないバイデン氏

ではなぜバイデン大統領が就任から1年8カ月のこの時期にトランプ前大統領への全面攻撃に踏み切ったのか。この攻撃姿勢は、バイデン氏が就任時に「国内の団結」を最も強調していた基調とはまるで異なる。

この変化についてはニューヨーク・タイムズのホワイトハウス担当首席記者のピーター・ベーカー氏が、9月2日付の同紙の「バイデン対トランプの再戦が2年も早く到来した」という見出しの解説記事で詳しく説明していた。ベーカー氏はワシントン・ポストでも長年、政治記者を務め、過去の歴代5政権を取材してきたというベテランである。

ベーカー氏は同記事で、バイデン大統領の新選挙対策について以下のように指摘していた。

・バイデン大統領は就任後、一貫して低支持率に悩み、この夏には大型インフレ支出法の成立などでいくらか支持率を高めたとはいえ、なお高インフレ、コロナ対策、違法入国者問題など効果を上げられない政策への批判が強い。その結果、統治の実績の誇示では、再出馬に対する民主党内の支持も一般有権者の支持も獲得することが難しい。

・米国民の多くは「次回大統領選でバイデン氏を支持するか」という問いにノーと答えるが、バイデン氏とトランプ氏との対決となればバイデン氏支持にイエスと答える方が多い、というのがバイデン陣営の計算だ。今年(2022年)8月の全米世論調査では、バイデン50%、トランプ44%という次回大統領選の投票予測結果が出たため、バイデン陣営は勇気づいた。

・民主党内でも現状ではバイデン氏を次期大統領選の候補に指名することへの反対は多い。だが、バイデン氏がトランプ氏を一度は破ったという実績を強調すれば、バイデン指名への賛成が増すとの計算がバイデン陣営にはある。

・中間選挙や大統領選で民主党が勝つにはその相手が過激な思想を掲げるトランプ陣営であることが有利な条件になるというバイデン陣営の計算から、バイデン大統領も国内の団結や融和というスローガンを捨てて、トランプ支持層叩きに踏み切ったのだ。

トランプ氏が相手の方が戦いやすい?

以上のような見解は、ニューヨーク・タイムズよりも民主党と距離を置くウォール・ストリート・ジャーナルの社説も同様に伝えていた。9月4日付の「ジョー・バイデンがトランプ集会を開く」という見出しの社説である。社説の骨子は以下の通りだった。

・民主党もバイデン陣営も、政敵としてトランプ前大統領が正面に立っていた方が選挙戦を戦いやすいという認識を実は持ってきたが、今回のバイデン演説はその本音を明らかにした。

・今回のバイデン演説の政治目的はただ1つだけ、それはトランプ氏をこれからの中間選挙で主敵として舞台の正面に押し上げ、2024年の大統領選にも出馬させることなのだ。バイデン陣営は、それが選挙に勝ち政権を保つ唯一の方法だとみなしている。

・バイデン大統領は次期大統領選に出馬したいが、いまのままでは支持率や年齢のためにトランプ氏が立たない限り民主党候補にはなれそうもない。バイデン氏の現在の強みは前回トランプ氏に勝ったという実績だけなのだ。

「国内分裂をさらに煽ることに」民主党支持層からも批判

以上のようなバイデン陣営の選挙戦略をめぐる報道や論評で意外だったのは、民主党支持層からもバイデン演説への批判が出たことである。

トランプ前大統領や共和党全般からは当然「バイデン氏こそ米国の敵だ」といった激しい反論が出たが、民主党支持のニューヨーク・タイムズもベテランの同紙専属コラムニストのロス・ドウサット記者による「バイデン氏は米国の民主主義が危機にあると本当に信じているのか」という見出しの批判的な評論記事を9月4日付で掲載した。

この記事は、トランプ支持層が米国の民主主義の危機を招いているというバイデン大統領の主張を正面から否定し、「米国の民主主義は南北戦争以来、危機に瀕したことはなく、バイデン陣営はトランプ氏の『脅威』をテコにして政治作戦を進め、浮動票を得ようとしているのだ」と手厳しかった。

ドウサット記者は、バイデン大統領の主張は国内の分裂をさらに煽り、共和党側を団結させることになり、民主党にとっても負の効果を招くと指摘する。トランプ陣営が選挙結果を否定していることに対するバイデン大統領の「内乱に等しい」という主張に対しても、「民主党が2004年と2016年に試みた選挙結果への挑戦を、より危険な方法にしただけだ」という批判をぶつけていた。

ワシントン・ポストも9月3日付の「バイデン氏が逸した機会」と題する社説で「トランプとMAGA共和党員を米国の敵とみなす」と断言すれば、共和党全体、そして保守層までを一括して敵視することになるから民主党にとってもよくない、と総括していた。

さらに辛辣なのは、前述のウォール・ストリート・ジャーナルの社説だった。この社説は、副題に「大統領は分裂を求める主敵の鏡像となった」とあるように、バイデン氏はトランプ氏のようになったとして、バイデン氏の共和党攻撃はトランプ氏の政治姿勢と変わらない分裂の扇動だ、と批判していた。そのうえで、バイデン大統領の激しい言辞は保守層一般の役割を無視して民主党からの離反を煽ると指摘し、バイデン演説全体を「策謀的で分裂的な工作だ」と結んでいた。

さて、このバイデン新戦略がどこまで成功するか、トランプ氏の動向が最大のカギだろう。

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