『歴史決議採択、習近平はついに「現代の毛沢東」となるのか 専制君主時代に突入する中国、日本に問われる覚悟とは』(11/11JBプレス 福島 香織)について

11/10The Gateway Pundit<President Trump Rightly Unloads on Turncoat ‘Republican’ Lawmakers Whose Votes Resulted in Passage of Biden Infrastructure Bill>

https://twitter.com/i/status/1458234464862101508

https://www.thegatewaypundit.com/2021/11/president-trump-rightly-unloads-republican-house-members-whose-votes-resulted-passage-biden-infrastructure-bill/

11/10The Gateway Pundit<President Trump Asks Why Georgia’s Leaders Allow and Do Nothing About News that 74 Counties in Georgia Are Missing Legally Required Images from 2020 Election>

共和党も腐敗しているから。

https://www.thegatewaypundit.com/2021/11/president-trump-asks-georgias-leaders-allow-nothing-news-74-counties-georgia-missing-legally-required-images-2020-election/

11/10The Gateway Pundit<Election Recap: Virginia Gubernatorial Race Was Not Without Attempts by Democrats to Steal Election>

民主党が不正をしないはずがない。それでも共和党が勝ったのは市民が民主党にうんざりしたから。投票数が不正を上回ったと言うこと。共和党がもっと厳しく選挙を監視しないと。

https://www.thegatewaypundit.com/2021/11/recap-virginia-gubernatorial-race-not-without-attempts-democrats-steal-election/

11/10The Gateway Pundit<New Jersey Senate President Sweeney Finally Concedes to Republican Truck Driver Edward Durr>

民主党政治がお粗末だから、普通の選挙をすれば共和党が勝ちます。

https://www.thegatewaypundit.com/2021/11/new-jersey-senate-president-sweeney-finally-concedes-republican-truck-driver-edward-durr/

11/11阿波羅新聞網<布林肯:若中共攻击台湾 美国及盟邦将采取行动=ブリンケン:中共が台湾を攻撃した場合、米国と同盟国は行動を起こす>ロイター通信は、NYTが主催したフォーラムで、中共が台湾を攻撃したときに米国は台湾を守るために介入するかどうかをブリンケンに尋ねたと報道した。

ブリンケンは、米国政府の役割は、台湾が米国法に基づく自衛手段を確実に持つことであるという一貫した米国の声明を繰り返した。

彼はまた、「同時に、公平に言えば、この地域の平和と安定の維持を確保する決意をしているのは我々だけではない」と述べた。

ブリンケンは、「地域内外の多くの国は、現状を破壊する一方的な力の行使を平和と安全に対する重大な脅威と見なすだろう。それが起こった場合、彼らも行動を起こすだろう」と述べた。

日本にバックパッシングするなと言いたい。憲法を押し付けたのはあんたたち。でも日本は台湾を全力で守らないと。

https://www.aboluowang.com/2021/1111/1670333.html

11/10阿波羅新聞網<箝制中共!取代“海狼”部署印太“维级”潜舰前进西太平洋=中共を抑止! 「シーウルフ」に代わって、インド太平洋の「バージニア級」潜水艦を西太平洋に向けて配備する>太平洋艦隊司令部は、「バージニア級」原子力攻撃型潜水艦「ノースカロライナ(SSN-777)」を第7艦隊パトロールエリアに配備することを発表した。

原潜が一番抑止力があるのかも。

https://www.aboluowang.com/2021/1110/1670170.html

11/10阿波羅新聞網<专家:习难摆平内部 六中全会后内斗更激烈=専門家:習は内部を平定するのは難しい 六中全会の後に内部闘争はより激しくなる>中共の第19期六中全会は、共産党の歴史の中で第3の決議を可決した。これは、少なくとも毛沢東や鄧小平と並んで、習近平の党内での地位をさらに高めると考えられる。しかし、ある分析では、これは習近平の権力が安定していることを意味するのではなく、中共の内部闘争がさらに激しくなると考えている。

外への戦争より、内部で消耗して貰ったほうが良いに決まっている。

https://www.aboluowang.com/2021/1110/1670086.html

11/10阿波羅新聞網<周永康诱奸少将之妻 惊动中南海 江泽民决定…=周永康が少将の妻を誘惑し、中南海は驚き、江沢民が決定・・・>看護師の夫が周永康を無罪放免することを拒否したため、事件は中南海に及び、中共中央軍事委員会主席の江沢民に衝撃を与えた。江沢民は周永康を生かして、周を2002年初頭に中共政治局委員にし、中共の公安部長にした。

周は四川省党委員会書記になった直後、成都軍区病院の看護師と、入院を名目として、相手を騙して誘い、関係を持った。

看護師の夫は中共軍の少将で、スキャンダル発生後、彼は中共中央軍事委員会に苦情を申し立てた。事件は中共指導部に届き、中共高官は周永康の鼻づらを引き回し、「遅かれ早かれ、あなたは女性の手により死ぬだろう!」と叱責したと報じられている。

看護師の夫が周永康を無罪放免することを拒否したため、事件は中南海に直接行き、中共中央軍事委員会の江沢民委員長に衝撃を与えた。江沢民は周永康をそのままにし、周を2002年初頭に中共政治局委員にし、中共公安部長にした。

状況を落ち着かせるために、江沢民はまた問題を解決するために看護師の少将の夫を中将に昇進させ、落ち着かせた。

まあ、貞操の問題でなく、昇進の問題かと。

https://www.aboluowang.com/2021/1110/1670246.html

何清漣さんがリツイート

ブライト @ BrightZgc 20時間

返信先:@HeQinglianさん

米国の製造業は人が少ない。対照的に、中国の製造業は人が非常に多い。現代の工業労働力は大量に機械に取って代わられるが、それでも人的労働力は重要な経済要素である。かなりの数の米国人がヘルスケアと社会援助産業で雇用されている。規模がどうであっても、それは依然として客観的な労働力である。

この人はコンピューターエンジニアである。彼は非常に教育を受けており、本当に優秀である。これは彼の自らの経験である。

コンピュータエンジニアは常にチームで作業し、協力が必要である。 BLMはこんなにも騒いでいるのに、人為的な過保護と相まって、現在の状況を引き起こしている。

解雇が難しいことを知っているのは、米国で働いているツイ友である。その他は当然のことと考えられている。

引用ツイート

XY  @ y2xd 21時間

返信先:@HeQinglianさん

いいえ、多くの大企業も黒人を優先している。一般的に仕事を見つけるのは簡単である。多分それは特別な専門なのか?

何清漣 @ HeQinglian 7時間

蓋し名言である。

引用ツイート

Yisuca  @ Yisuca 8時間

「人は、適切な場所で、適切な人と交流する場合にのみ、真の価値を生み出すことができる。間違った場所に自分の身を置くことは一文の価値もない」

本当に価値のあるものはすべて同じ理屈である。

価値ある情報、価値あるアイデア、貴重な才能、貴重な品格・・・. 例外はない。

twitter.com/SHFb7mNKTeTIKf・・・

何清漣 @ HeQinglian 5時間

習近平は米国の平和共存の呼びかけを受け入れるか?

https://epochtimes.com/gb/21/11/10/n13367552.htm

サリバンのスピーチの要点:

1.米国と中国は競争するが、新たな冷戦ではない。

2.米国政府は、中国の政治体制を変えようとはせず、中国と共存する道を求める。

3.中国と米国の代表は、関税問題に関する貿易交渉を開始している。

4.米国政府は「一つの中国」の政策を堅持していることを重ねて述べる。

epochtimes.com

何清漣:習近平は米国の平和共存の呼びかけを受け入れるか? -大紀元

11/7、米国大統領の国家安全保障問題担当補佐官のジェイク・サリバンは、CNNとの独占インタビューで、米国は「中国との共存」を求め、中国を邪魔するのではなく、且つ新たな冷戦を始めるのでもないと述べた。この声明は、米国が今後中国と平和共存していくことを発表したことと同じで、一石を投じたことは千鈞の重みがある。

何清漣 @ HeQinglian 5時間

1、3は中共のニーズであり、2は中共の核心的な利益である。難しいのは、地政学的問題に関する詳細な交渉において、相互に受け入れ可能な結果に到達することで、これは、双方の互いの実力評価によって決まる。

私の判断は次のとおり:米国は台湾の現状を維持したいと考えており、できるだけ引き延ばす:習近平は、バイデン政権はここ数十年の米国で最も弱い政権であると考えており、台湾問題の解決には最も良い時期で、全力で圧迫していく。

引用ツイート

何清漣 @ HeQinglian 5時間

習近平は米国の平和共存の呼びかけを受け入れるか?

https://epochtimes.com/gb/21/11/10/n13367552.htm

サリバンのスピーチの要点:

1.米国と中国は競争するが、新たな冷戦ではない。

2.米国政府は、中国の政治体制を変えようとはせず、中国と共存する道を求める。

3.中国と米国の代表は、関税問題に関する貿易交渉を開始している。

4.米国政府は「一つの中国」の政策を堅持していることを重ねて述べる。

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何清漣 @ HeQinglian 5時間

台湾の現状は、大陸が武力を使わず、台湾が独立しないということである。–台湾関係法の前提は、大陸が武力を行使し、米国が出兵して協力して防衛に当たること。

何清漣 @ HeQinglian 2時間

「台湾関係法」(TRA)の第2条第2項:「非平和的な方法で台湾の将来を決定しようとする試みは、経済ボイコットや禁輸措置の手段を含んで、西太平洋地域の平和と安定への脅威と見なされ、米国にとって深刻な懸念となり、「米国は台湾に防衛兵器を提供する」という規定である。つまり、米国は、中国が台湾に対して「武力による統一」をしようとする場合にのみ、台湾を保護するために出兵する。

引用ツイート

Guangrui  @ GuangruiH 5時間

返信先:@HeQinglianさん

TRAにはそのような条項はない。

何清漣さんがリツイート

xiaxiaoqiang夏小强 @ xiaxiaoqiang 2時間

1966年8月29日、彼女は、自らの手で父親の人生を終えさせた。

xiaxiaoqiang.net

1966年8月29日、彼女は、自らの手で父親の人生を終えさせた。

彼女の父親は彼女の手によって殺された。その日、父と母が共に懇願し、3人は最終的に相談し、彼女は自らの手で父親の頸動脈を切った。これは・・・

何清漣さんがリツイート

文婕 文婕播報 @ luUmJmrXVSBUXw4 5時間

遂に負けを認める:ニュージャージー州議会議長のスティーブ・スウィーニーは水曜日、州議会上院選挙で農村の町スウェイデスボロ出身のトラック運転手である共和党員エドワード・デュールに対して負けを認めると述べた。

引用ツイート

インサイダーペーパー @ TheInsiderPaper 5時間

ジャストイン:ニュージャージー州の議員スティーブ・スウィーニーは水曜日、州上院選でスウェイデスボロの田舎町のトラック運転手である共和党のエドワード・デュールに対して負けを認めたと述べた。

何清漣さんがリツイート

北米保守評論 @ NAConservative9 1時間

「ラウドン郡学校役員会会議は爆発、大騒ぎとなり、保護者グループが学校役員会会長を解任するよう請願した」

http://nacr.info/WordPress/index.php/2021/11/10/loudoun-school-board-meeting-erupts-into-shouting-as-parent-group-files-petition-to-oust-board-椅子/

極左が子供たちにポルノや変態セックスを奨励し、家庭を破壊し、人倫を破壊し、社会を破壊するような性教育を教えることを許すことはできない。子供たちに人種的憎悪と社会的分裂を引き起こすマルクス主義のCRTを植え付けようとしている。子供たちは我々の敵になるよう育てている!

何清漣 @ HeQinglian 5時間

この2日間で、より多くの種類の「スパイ」が出てきた。サリバンが習近平に平和共存を訴え、もはや中国と対峙しなくなったと考える人は、狂信者によって「スパイ」扱いされる。

サリバンが言ったことは、彼らは気にしない。彼らはこう思って生きている:米国は、彼らが北京を倒すのを助け、彼らを中南海に送り込み役人にする。第二次世界大戦後の「同志ウルブリヒトを追ってドイツに戻る」というドイツ共産党の物語を再現する–ソビエト連邦は同志ウルブリヒトを祝砲で東ドイツに送った。

何清漣 @ HeQinglian 5時間

左翼の偉そうにする人物には名言がある:誰かが迫害されれば、我々全員の罪である。

これはあるときは白人全体に。麻薬売人のフロイド事件、民主党員のひざまずき、左翼の偉そうにする人物のネットでのアラシとか:ある時は漢人全体の場合もあれば、中国人全体の場合もある。

今後、偉そうにする人物の言い方で私に送ってくれば、一律にブロックする。

私は独立した人物であり、自分の行動にのみ責任がある。これは法治社会の市民の規範である。

https://twitter.com/i/status/1458596837858938882

何清漣 @ HeQinglian 5時間

老年の毛と同様、明らかに多くの問題を抱えているのに、「鶯が歌い、燕が舞うくらい、国の状況はとても良い」とどうして言うのだろうか?

失業は増加しているのに、仕事は増えていると言う:賃金は上昇していないのに、上昇していると言う:ただただインフレ率は6.4%の事は言わない。

引用ツイート

ザヒル @ thehill 5時間

バイデン大統領:「仕事は増え、賃金は上がり、価値は上がり、貯蓄は上がるが、我々にも問題がある。多くの人は経済に不安を抱いており、その理由は誰もが知っている。彼らはより高い価格を見ている。[・・・]我々はこれらの問題を追跡し、それらに取り組む方法を見つけようとしている」

何清漣 @ HeQinglian 5時間

サリバンが北京に手を振ったオリーブの枝を、習近平はすぐに見て応答した:

米国と中国の元首は早ければ来週にもビデオサミットを開催する。

https://voachinese.com/a/biden-xi-virtual-summit-20211110/6307235.html

気候問題と炭素排出削減に関する米中共同声明を発表した。

WH内部は楚(敵)の歌で満ち、外交は「重大突破」を遂げた。😂

voachinese.com

米国と中国の元首は早ければ来週にもビデオサミットを開催する。

バイデン米大統領は早ければ来週、中国の習近平国家主席とのビデオサミットを開催し、WHが呼びかけた両国間の激しい「競争関係」を「責任を持って管理」するため、さらなる努力を行う。

何清漣 @ HeQinglian 3時間

中国は11/15、習がバイデンからの電話を受け、ビデオ「サミット」を開催すると発表した。

中共六中全会が終わったばかりで、半日の時差を計算し、大仕事をしたばかりの習近平は、1日半しか休めなかった。サリバンと米国国務省は広報活動をうまく行った。

ビデオ「サミット」の後、しばらくしてお互いが発表し、それぞれが好ましいコンテンツを拾い出して化粧する–これはアラスカ会談後の慣例である。

福島氏の記事を読んで感じることは、中共、中国人には騙されるなと言うこと。バイデン民主党政権を当てにしているのは危険と言うこと。日本は自力である程度まで中共と戦える能力は持つべき。

記事

辛亥革命110周年記念大会でスピーチする中国の習近平国家主席(2021年10月9日、写真:AP/アフロ)

(福島 香織:ジャーナリスト)

中国共産党の秋の重要会議、中央委員会総会(第6回中央委員会全体会議=6中全会)が11月8日から11日まで北京の西京賓館で開催された。この原稿を書いている時点ではコミュニケは出ておらず、その中身はまだ不明だが、共産党史上3度目となる「歴史決議」が採択され、それをもって、習近平が毛沢東、鄧小平と比肩する指導者として権威付けされることはほぼ間違いない。歴史決議は、来年(2022年)秋の党大会で政権トップの座を維持するための最後の地ならしの意味を持つのだろう。

では習近平が総書記、国家主席の座を維持したとして、その先にはどんな展開がありうるのだろうか。

歴史決議は「中国共産党の100年奮闘の重大な成果と歴史的経験に関する中共中央の決議」と題され、その草案はすでに中央委員の討議を経ている。11月11日には採択され公開されるだろう。

以前、本コラム欄(「来たる6中全会で『歴史決議』、懸念される習近平の歴史観」)でも解説したように、歴史決議は3度目である。1度目が1945年の毛沢東の「若干の歴史問題に関する決議」、2度目が1981年の鄧小平の「建党以来の若干の歴史問題に関する決議」だ。いずれの歴史決議も、権力闘争(路線闘争)に決着をつける決議だった。すなわち1度目は共産主義中国本土派の毛沢東とソ連派の王明らの対立、2度目は毛沢東路線継続の華国鋒と改革開放の鄧小平の対立があり、それぞれ勝利者側(毛沢東、鄧小平)の勝利宣言のようなものだった。

この歴史決議によって毛沢東、鄧小平の独裁的権力が確立し、毛沢東は「中国人民共和国の建国」、鄧小平は「改革開放による中国の国際社会における地位確立」という偉業を果たした、というわけだ。

このように歴史決議とは、路線闘争という名の権力闘争に決着をつけて、勝者側がその絶対的権力を確立する目的で行われてきた。よって3度目の歴史決議も習近平側の勝利宣言的意味合いがあろう、というのがチャイナウォッチャーの一般的な見立てである。

では、習近平はどのような権力闘争に決着をつけるというのだろうか。何人かの識者の見方をみてみよう。

「人民の同意を得られない」

元中央党校教授で米国に亡命している蔡霞がBBCで、共産党史家としてこんな分析を披露していた。「新決議は民国時代初期の臨時大統領の袁世凱が創刊させた『順天時報』のようなもの。だから、この決議は採択前から人心を失っており、その同意を得るどころではない」。

「順天時報」は民国初期、日本の東亜同文会や浪人中島昌雄が主管、創刊した中国語新聞である。専門の研究者の評価や意義は分かれるところだろうが、一般の中国人からすれば袁世凱が皇帝を僭称しようかと考えていたころ、帝政復活擁護の記事を日々掲載していた新聞、という認識だ。袁世凱がそれを読んで、年号を洪憲として洪憲皇帝を名乗る決心をした。そして袁世凱の帝位はわずか80日、中国史上最も短命な皇帝の一人となった。

つまり、今回の歴史決議は習近平が「皇帝」になるためのものだが、中身は捏造、ウソにまみれた独りよがりの歴史決議であり、人民はほとんど信じていない、という見方だ。そうして仮に独裁的権力の継続を来年秋に手に入れたとしても、袁世凱のように短命ではないか、ということだ。

「習近平は正しい共産党史観の確立を提言してきた」

一方、台湾大学政治大学東アジア研究所所長の王信堅は、もう少しこの決議を重視している。ドイチェ・ベレ(ドイツ国際放送)のインタビューで彼は、「(歴史決議は)非常に中国的だ。中国の歴史は、例えば元の歴史を明朝が修正し、明朝の歴史を清朝が修正するように、後の権力者が自分以前の歴史を修正することで、権力者は自分中心の歴史を作ろうとしている。だから歴史解釈というのは非常に重要だ」と指摘する。

「習近平はこの点を非常によくわかっていて、『党史』と『イデオロギー』を重視し、この数年ずっと『正しい共産党史観』の確立を提言してきた。・・・党内の歴史的重大議論について、習近平の方向性は非常にはっきりしており、『改革開放後の歴史で、開放以前の歴史を否定することはできない』『改革開放以前の歴史で、改革開放後の歴史を否定することはできない』という2つの『互不否定』というスタンスだ」

これは鄧小平の歴史決議の中で、毛沢東の過ちを3、功績を7とした部分、特に大躍進と文革に関して毛沢東の過ちとした部分を修正するということでもあろう。

今回の歴史決議では、『立ち上がった(毛沢東)、豊かにした(鄧小平)、強くした(習近平)』という定義が打ち出されるであろう、と王信堅は言う。そしてこの歴史決議によって来年秋の党大会で習近平が長期的独裁政権を確立することについて、「きっとそうなると思う」と語っている。

「今回の歴史決議は西側世界との闘い」

日本の静岡大学の楊海英教授は米メディア「ラジオ・フリー・アジア」の取材に対し、習近平の3度目の歴史決議について、これまでの2つの歴史決議とは違う、と指摘する。

毛沢東、鄧小平の歴史決議はともに、党内の路線闘争、権力闘争に関する決議だった。だが今回の歴史決議は「党内ではなく国際的な路線闘争だ」という。強大な中国、中国モデル、中国の特色ある社会主義、それと西側の腐敗した資本主義、西側世界の路線との闘争の定義を決めるものだ、という。

楊教授のこの指摘は腑に落ちる点がある。

6中全会が開幕する直前の11月6日に新華社が配信した習近平の9年の執政を評価した1万2000字におよぶ論評記事「習近平が率いる百年大党が奮迅する新たな旅路」では、「疑いなく歴史の潮流を御す核心人物」「父母のように庶民を愛する党の総書記」「国家を強くする戦略家であり実務家」「新たな地平を切り開く時代の変革者」「懐の広い天下の大国のリーダー」「前に進み続けるナビゲーター」などなど恥ずかしいほどの習近平礼賛フレーズが満載で、「習近平新時代の中国の特色ある社会主義思想は21世紀のマルクス主義だ」とぶち上げている。

特徴的なのは、海外メディアや外国人専門家の発言をこれまでになく多く引用している点だった。たとえば、次のような具合だ。

・スイスの日刊紙ダーゲスアンツァイガーが「習近平が2012年に総書記になった時、彼が望んだのは中華民族の偉大なる復興の実現であり、それを歴史的使命とみなしてきた」と報じた。

・シンガポールアジアニュース局が「習近平の指導の下、中国はまさに1つの強国となり、まさに1つの全盛期に入った」と報じた。

・フランス国際放送(RFI)が「ここぞというとき、習近平は猛烈に努力をした」と報じた。

・ハーバード大学ケネディ行政大学院卒業の政治学者ニール・トーマスが「習近平は党内の広汎な支持を勝ち取った」と語った。

・オ―ストリアの法律学者であり漢学者のゲルト・カミンスキーが「第18回党大会後、習近平の指導のもと、執政理念上だけでなく、中国の発展に伴うすべての重大な問題について、中国はさらに鮮明な指導原則を形成した」と語った。

・フランスの法学者、ピエール・ピカールが「人類運命共同体を推進することは、人類歴史上、最も重要な哲学思想のひとつだ」と語った──。

ちなみにRFIは新華社の記事に引用された部分について、香港の親中紙の文言を紹介しただけなのに、と新華社の強引な引用のやり方を揶揄していた。

私は、外国メディアや専門家の引用による、この異様な習近平礼賛論評について、実は習近平の国内評価が非常に低くて、それを払拭するために「外国メディアや外国人の専門家からは評判が高いのだよ」と読者を説得したいのだろう、という程度にとらえていた。

だが、改めて読んでみると、この論評は海外に向けて本気で「開明的専制君主・習近平」のポジティブなイメージを発信しようという目的で書かれたものかもしれない、という気もしてきた。

今、世界の一部では、コロナ禍を経験して民主主義の限界を感じる空気が流れ始めている。習近平はそんな国際社会に、西側資本主義に対抗する新時代の社会主義モデルを提示し、納得させようとしている。今回の歴史決議は、習近平による海外に対する勝利メッセージなのかもしれない。

だが、100年の中国共産党の波瀾の歴史を、わずか9年の執政経験しかない習近平が総括し、しかも自分を毛沢東、鄧小平に比肩する指導者として位置付け、国際社会に新たな統治モデルを作ってみせよう、というのは、おこがましいにもほどがある。そもそも歴史を評価するのは後世の歴史家の仕事であり、執政9年やそこらの習近平が自分の評価を今決めて、誰が納得できるものか。

さらに言えば、習近平の政策は、経済政策も脱貧困政策も、「中国製造2025」も「一帯一路」も、新型コロナワクチン外交も気候温暖化政策も、事実上失敗続きではないか。西側の民主主義に限界論があったとして、習近平の打ち出す新時代の中国の特色ある社会主義モデルに取って代わられるとは誰も思わないだろう。

戦争で絶対的権力を固める中国共産党の独裁者

ただ、習近平の歴史決議が馬鹿馬鹿しいと思っても、日本人としてはやはり無関心でいるわけにはいかない。毛沢東も鄧小平も、歴史決議だけで絶対的独裁権力を手にしたわけではない。毛沢東はその後、朝鮮戦争、中印国境紛争と周辺国家との戦争を経てその絶対的権力と神話を確立させていった。鄧小平も歴史決議に前後してベトナムとの戦争を2度行い、その戦争によって党内と軍の掌握を進めた。共産党の独裁者がその長期の絶対的権力を固めるプロセスで必須なのは、歴史決議とともに戦争なのだ。

習近平の路線闘争が実は党内にとどまるものではなく、米国など西側社会に向けられているというなら、なおさら戦争の可能性を完全に否定することはできない。しかもその矛先が向かいやすいのは台湾や日本のような周辺の小国だろう。

そういう意味で、過去2度の歴史決議以上に、今回の歴史決議は私たちの未来にも関わるものとして注目する必要がある。この決議によっていよいよ習近平の専制君主時代が始まれば、私たちは相応の覚悟と準備が問われることになる。来年は日中国交正常化50周年だと浮かれている場合ではないかもしれない。

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